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歴史に残る名演「A Black & White Night Live」(7)完

Roy Orbisonトリビュート
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第17曲 オー・プリティ・ウーマン(Oh,Pretty Woman)

1964年全世界で400万枚を売り上げ、全米1位に輝いたロイ・オービソンの代表作。1964年8月にリリースされ、9月から10月にかけて連続3週間、全米1位を独占した彼最大のヒット曲。

日本でも同年暮から翌年春にかけてヒットした。オービソンとビル・ディーズの共作。比較的何のヘンテツもないシンプルなロック曲なのに、なぜか耳に焼き付いて離れなくなるメロディーライン。真のスタンダードは案外シンプルなものが多いようである。

1964年日本発売盤のジャケット。現在使われている「オー」ではなく、「おお」と表記されているのが興味深い。半世紀の時間を実感するが、音楽は全く古くなっていない。

同時期のロックン・ロール・ミュージシャンたちと比較するとRoy Orbisonの曲はちょっと変わっている。

例えば有名なこの曲のイントロからして例の印象的なギター・リフが入るタイミングが不自然である。

スネア3発の後から入るのだが、カウントをちゃんと数えるとこのリフは4つ打ちの1拍目から始まる。つまり1拍早い4拍目から入るリフではないのに、イントロは4拍目から入るように感じるのでスキッとしない。

またエンディング部分ではずっと語るようなヴォーカルが続く。ギターで弾き語ると、非常に座りが悪く歌いにくく弾きにくいことがはっきりわかる。

こういった不自然さが逆にこの曲の独創性を際立たせる効果をもたらし、50年以上前の作品とは思えない程のクオリティを持つ魅力ともなっている。

この曲が出来たきっかけは、Royの妻Claudetteが外出するのにRoyが「お金は必要か」と尋ねたら、友人が「素敵な女性にお金は要らない」と言ったのを、ヒントに妻が帰宅するまでに仕上げた作品という。



まずは歴史的名演からじっくり聴いてみよう。

あの有名なフレーズを、ユニゾンで弾くジェリー・ジェフのベース。

2:30から5:20までの長いジェイムス・バートンとブルース・スプリングスティーンとの楽しそうなギター・バトルにはRoyも絡んでおり、必見の価値がある。

特徴的なベースの音が鳴り始めるや立ち上がる客もいて会場の興奮が一段と盛り上がっているのがよくわかる映像から始まる。

0:23でボランティア参加のスター達がそれぞれギターを片手に配置につき始める。

0:26でRoyが「Pretty Woman」と歌い始める。

2:38でギター・バトルに皆が注目しつつある中でトム・ウェイツがオルガンの前で実に嬉しそうな笑顔をしているのが印象的。

バトルが終盤になり5:20でRoyがラストに向けてアイコンタクトを送りながらマイクに近づくと、スター達も最初の配置に戻りコーラス参加しながら最高潮に達したところでついにラストとなる。

同時にスタンディング・オベーションする聴衆の背後をなめながらカメラが移動して終わる。

まるで仲の良い友人同士が誰かの家のリビングで、楽しみながら遊びで歌っている場に偶然居合わせたような錯覚に陥る映像である。

ライブ第17曲 Oh,Pretty Woman

Roy Orbison – Oh, Pretty Woman (from Black & White Night)

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オリジナルのシングル盤

オリジナルのシングル盤と聞き比べてみたい。ギターバトルの間奏部分を除けば歴史的名演と変わらぬ完成度に驚く。半世紀も前の演奏とはとても思えないほど古さを全く感じさせない。名曲だけにその後何度も再録音されているようなので、オリジナルと判断するのは難しいようである。

Roy Orbison – Oh Pretty Woman – Vinyl Play

1969年Johnny Cash Show “Oh,Pretty Woman”Roy Orbison & Johnny Cash

Royが失意の底にあった1969年、親友Johnny Cashは自分のTV冠番組にRoyをゲストとして迎え、一緒にこの曲を歌っている。二人の友情を象徴する映像。

Roy Orbison & Johnny Cash Oh, Pretty Woman

1990年のリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ共演同名映画の主題歌として使われ、再び大ヒットしたのは彼の死後のことであった。そして翌年の第33回グラミー賞では、ビデオ「Black & White Night Live」に収録された、まさに上で紹介したライヴ・バージョンが最優秀歌唱賞に選ばれている。

1990年映画「Oh,Pretty Woman」の劇中で効果的に使われた

Pretty Woman (1990)

Roy Orbison with the Royal Philharmonic Orchestra

Roy Orbison – Oh, Pretty Woman (with the Royal Philharmonic Orchestra) (Audio)
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