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愛なき世界(A World Without Love)~Peter & Gordon

A--E(T)
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はじめに

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ピーター&ゴードン(Peter&Gordon)はロンドンのウエストミンスター・スクールで出会ったピーターとゴードンによって結成されたデュオグループ。メンバーはピーター・アッシャー(Peter Asher)とゴードン・ウォーラー(Gordon Waller)

64年に「愛なき世界」(A World Without Love)が全米1位の大ヒットとなった。

ピーターの妹が当時ポール・マッカートニーと交際していたため、ピーター&ゴードンはこの曲を含めてマッカートニーによって書かれた「Lennon&McCartney」名義の何曲かをレコーディングしている。デビューから3作品連続で同名義作品をリリースできたことが最初から大きな人気を得られた理由と考えられている。

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結成からデビューまで

1963年にPickwickというクラブに出演していたのを、EMIレコードのノーマン・ニューウェルにスカウトされ、EMI系のColumbia(当時クリフ・リチャードが契約していた)レーベルからデビュー。

ピーターとゴードンは高校時代にコンビを組み、地元で歌っていた。メガネ君がピーターで、黒髪がゴードン。ピーターの妹は目を見張るほどの美少女で、女優をやっていた。そして幸運なことに、この妹の当時の彼氏こそがポール・マッカートニー。

デビュー曲にあたり、当時偶然ポール・マッカートニーとピーターの兄弟のジェーンが付き合い始めたのもあり、ポールから「 World Without love」を提供される。1964年春。これが大ヒット。

最初にこの「愛なき世界」ができたときはまだサビの部分がなく、ポール自身はこの曲をたいして気に入ってはいなかったようだ。当時のビートルズは飛ぶ鳥を落とす勢いで、ボツになった曲は気前よく他のアーティストに提供していた。

「愛なき世界」もほかの人に歌わせることになり、最初はビリー・J・クレーマーのところにこの曲は持っていかれた。だがなんと、ビリー・J・クレーマーはこの曲を「いらない」と断ってしまう。そこで、デビューを控えていたピーター&ゴードンの所へこの名曲が転がり込むことになる。無かったサビの部分もポール・マッカートニーに作ってもらい、ピーターとゴードンは華々しくデビューすることとなった。「愛なき世界」は大ヒットし、本国イギリスだけでなくアメリカでもNo.1に。

アメリカでもブリティッシュ・インヴェイジョンの勃発のタイミングとばっちり合ってしまい、なんと全米ナンバー・ワンに。それからは(特にアメリカで)イギリス系グループを代表するようにヒット曲を確実に出す人気グループとして1968年まで活動した。

彼らのルーツはゴードンがプレスリーなどのロックンローラー、ピーターはジャズやフォークだったが共通して好きだったのはエヴァリー・ブラザーズだった。なので初期の2枚のアルバムくらいまではエヴァリーズのアルバムからのレパートリー(Roving Gambler、Willow Garden、Long Time Gone等)やフォーク・ブルース系の曲がたくさん採り上げられた。彼らゆずりのクローズド・ハーモニーを感じるのはこのためであろう。この時期まではまだフォークっぽさが前面にでている。



エヴァリーズからの脱皮

’65年ころからより洗練された楽曲を採り上げるようになり、I Go to Pieces(デル・シャノン(Del Shannon)からサーチャーズが蹴ったことでアプローチを受け二人は気に入り提供してもらう。名作)True Love Ways(Buddy Hollyのカヴァー。秀逸)、Woman(ポールのペンネーム実験?!しかしちゃんとアメリカでヒット)、Lady Godiva(当時プチ流行していたヴォードヴィル調でまたまた大ヒット)などコンスタントにヒットを重ねた。

このころのアメリカンツアー・バンドにダニー・クーチらがいた。ピーターはこのころ友人のジョン・ダンバー(マリアンヌ・フェイスフルの旦那さん)、バリー・マイルズらとインディカ・ブックスとギャラリーを立ち上げている。インディカ・ギャラリーはジョン・レノンとヨーコ・オノが出会った場所として有名。ジョンはここでティモシー・リアリーの本を買ってTomorrow Never Knowsを書いた。

まじめ・知性派タイプのピーターと小さなことはあんまり気にしない豪快なスコティッシュのゴードンの取り合わせはなかなかオリジナルなものがあり、加えて若いわりに(?)ドラマティックな表現力もあるゴードンの素晴らしい歌唱力と全くカラーの違う抑えた感じのピーターのハーモニーはブリティッシュ、アメリカンに関わらず独特で、これも人気の要素の一つだった。

65年には来日しコンサートを行った。67年にはヒットから遠ざかり68年に解散した。その後05年には再結成され活動していたが09年にゴードンが心臓発作で亡くなった。




本題からは外れるがこの曲をポールからプレゼントされるきっかけがピーターの美人の妹ジェーン・アッシャーがポールの恋人であったからだが、彼女の写真と共に詳しい事情がこのサイトで紹介されている。

『ポール・マッカートニー ソングブック Vol.2〔ピーター&ゴードン〕』
ジェーン・アッシャー ポールがリンダ・イーストマンと結婚する以前、ずっと長い間交際していた女性が女優ジェーン・アッシャー(写真)。 ポールが作った初期のラヴ・…

Peter & Gordon(ピーター&ゴードン)

Peter & Gordon – A World Without Love (HQ Stereo, 1964)

当時のTV映像

A world without love – Peter and Gordon
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