恋のダウンタウン|【プロフィール】ペトゥラ・クラーク

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キャリア後半のハイライトを迎える

 この時期のペトゥラは“A Sign of the Times”、“Call Me”、“You’re the One(ヴォーグスのカバーでもヒット)”、“I Couldn’t Live Without Your Love”など、トニー・ハッチとのコンビでキャッチーかつダンサンブルでお洒落なポップ・ナンバーを次々と生み出している。

 そのどれもが時代に色褪せない素晴らしい作品ばかりなのは言うまでもなかろう。

 67年には映画「チャップリンの伯爵夫人」(’67)の主題歌“This Is My Song”(邦題「愛のセレナーデ」)を歌い、全米3位、全英1位を記録している。

「愛のセレナーデ」日本発売盤ジャケット

This Is My Song(愛のセレナーデ)

Petula Clark ' This Is My Song' in Stereo

 さらに、続く実験性の高いポップ・ナンバー“Don’t Sleep In The Subway“も全米5位をマーク。

「フィニアンの虹」撮影中にコッポラと

 この頃から、ロマンティックでメロディアスな大人のバラードを歌うようになり、次第にヒット・チャートからは遠ざかっていくものの、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画「フィニアンの虹」(’68)でフレッド・アステアと共演したり、「チップス先生さようなら」(’69、ハーバート・ロス監督、ピーター・オトゥール主演)に出演したり、テレビの特番が作られるなど活躍の場をさらに広げていった。

「チップス先生さようなら」より

「チップス先生さようなら」の劇中で歌っているペトゥラ

"Fill the World With Love" (Petula Clark, Boys Chorus)

 しかし、二人の娘たちが思春期を迎え、72年には長男が生まれたことから、70年代半ば頃には家庭生活を優先させるようになる。

 ちなみに、この時期に“Downtown”のディスコ・バージョンを吹き込んでいる(1976年)のだが、これが非常に素晴らしい出来映えだった。

 しかし、再発シングルと勘違いされたために殆ど陽の目を見ることなく消えてしまい、その後プレミア・アイテムとなっている。

家族と共に(70年代後半)

Petula Clark – Downtown Disco 1976

PETULA CLARK 'DOWNTOWN '76' DISCO – LIVE GERMAN TV PERFORMANCE
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1981年にカムバック

 こうして、第一線から退いたペトゥラだったが、1981年に華々しくカムバックを果たす。それもミュージカルの舞台で。

 映画でも有名な「サウンド・オブ・ミュージック」のロンドンでの再演のマリア役に抜擢されたのだった。

 しかし、マリア役といえばジュリー・アンドリュース。

 少女スター時代からの親友であるジュリーの当たり役を演じる事に抵抗を感じたペトゥラだったが、全く新しいマリア像を演じて欲しいという制作サイドの意向と子供たちの強い後押しもあって、この舞台を引き受けた。

これが大評判となり、ペトゥラは次々とミュージカルの舞台を踏むようになる。93年にはウィリー・ラッセルの名作「ブラッド・ブラザーズ」のブロードウェイ公演に主演。

 さらにアンドリュー・ロイド・ウェッバーの「サンセット大通り」の主役ノーマ・デズモンド役に抜擢され、1995年から2000年までの間に2500回もの公演をこなし、彼女にとって最大の当たり役となった。

「サンセット大通り」でノーマ役を演じるペトゥラ

 その一方で、1998年以降はコンスタントにコンサート活動も行っており、何枚かライブ・アルバムもリリースしている。

 驚くべきは、「恋のダウンタウン」の頃から殆ど変る事のない歌声だ。そして、より説得力と深みを増したパフォーマンス。

 コンサートで歌い続けている“I’m Not Afraid”を是非とも聴いて欲しい。

“今宵あなたの前に立つことを私は恐れない/何度も、そう何度も私は自分らしく生きようとしてきた/それは、あなた達の知っている私ではないのよ/今はっきりと確信するわ/誠実さこそが大切なの/私の中に横たわる真実を否定したりはしない”

 と語られるこの作品は、まさに彼女自身の半生を振り返った赤裸々なモノローグ。既に70歳を超えた彼女の、その力強いメッセージとパワーに圧倒されるはずだ。

I’m Not Afraid – Petula Clark

Petula Clark – I'm not afraid (Live Olympia)

 今世紀に入ってもワンマンショーをやったり、ゲスト出演している。

 2013年には新しいアルバムを発売。このアルバムではDowntownのリメイクというかセルフカバーも入っている。

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2013年、81歳の時のステージでDown Townを歌っている。

Petula Clark – Downtown (Jools Annual Hootenanny 2013)

 2015年の6月20日には、ニューヨークのステージに立って、Downtownを歌った。

 2016年にはオリジナル曲を中心にしたアルバム”Petula Clark — From Now On“をリリースしている。

 白髪に白づくめの服装でひとりピアノの前に坐った、いかにも寂しげな老女めいたカヴァー写真に欺かれてはならない。

 このアルバムに老いの翳りは微塵も見られない。

 それどころか、若々しい覇気と意欲が漲ったディスクなのである。声だって発音の明晰さ、表情の豊かさ、音程の確かさは今なお健在だ。得意技のフランス語の歌唱を何曲か聴かせる趣向も昔のまま。

 最後に付け加えておきたいのは、ペトゥラのソングライターとしての才能だ。

 実は彼女、アル・グラントという男性名を使って数多くの作品を作曲している。中でも“For Love”と“Love Is The Only Thing”は非常にメロディアスな名曲。

どちらもアルバム・トラックとして書かれた作品だが、シングルとしても十分に通用する出来映えだった。

現在も精力的に活動するペトゥラ

 余談であるが、マイケル・ジャクソンが少年時代に憧れたスターはペトゥラだったという。

 そして2つ目の余談。「恋のダウンタウン」オリジナル;・バージョンではセッションミュージシャン時代のレッド・ツェッペリン ジミー・ペイジがギターで参加している。

 ペイジの演奏は大きなオーケストラにほとんどかき消されているが、曲の中盤で愛用の黒いギブソン・レスポール・カスタムのシャープなスタブをはっきりと確認できる。

(2/2ページ)に続く

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(2/2ページ)の概要

Petula Clarkのオリジナル
Petula Clark(ペトゥラ・クラーク)
YouTube動画6本
フランス語バージョン「Dans le temps」
ドイツ語バージョン「Geh in die Stadt」
イタリア語バージョン「Ciao Ciao」
映画「17歳のカルテ」で使われた
映画「プラハ!」(2001年)で使われた
カバーセレクション
Emma Bunton(エマ・バントン)
Dolly Parton
Holly Cole
Frank Sinatra & Nancy Sinatra(1966)
Marianne Faithfull(ItalyのTV)
The Lettermen
Silvia Decker(Deutch)
Patty Duke(1965)
The Saw Doctors feat. Petula Clark (Official Video)
日本でのカバー
カルピスのCM
最後のおまけ>
Petula Clark – If ever you’re lonely
Lontano dagli occhi – Sergio Endrigo
Gianna Nannini
<歌詞>英語
<歌詞>フランス語

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