【コンドルとは無縁】コンドルは飛んでいく|サイモンとガーファンクル

A--E(T)
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はじめに

 サイモンとガーファンクル(Simon & Garfunkel)については明日に架ける橋、サウンド・オブ・サイレンスを既に取り上げている。

 この曲は元々がアンデスのフォルクローレの代表曲であった

 それを13年にペルー人作曲家が採譜した伝承曲のメロディをモチーフにして書いたオペレッタの序曲として発表された。そして序曲であったため歌詞は無かった。

 オペレッタそのものは政治的に過激であったためか次第に上演されなくなったが、美しいメロディを持った序曲だけが民族音楽化して残った。60年代以後になって何人もの人が詞をつけている。

 この曲は3部構成となっているが、サイモンとガーファンクルがカバーしたのはこのうちの第1部の部分だけである。

 原題は「El Condor Pasa」英語題「If I Could」邦題「コンドルは飛んでいく」

 70年の大ヒットアルバム「明日に架ける橋」からこの曲が2枚目のシングルとしてカットされ、これも全米18位のヒットとなった。

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民族音楽とペルーの風物

東京フィルハーモニー交響楽団の演奏をバックに現代のペルーの叙情的風物(NHKの映像?)

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原曲とは無関係な歌詞

 サイモンとガーファンクルの歌詞は原曲とは全く関係の無い内容となっており、従ってコンドルとは無縁の歌詞となっている。

 内容は童謡的、哲学的で、より自由に、より自然に近づき共に生きたいという“人間の本能”を歌詞にしたものといえる。

シングル盤ジャケット

この曲はロス・インカス(Los Incas)等により既に広く知られていた

 この曲が世界的に知られるようになったのはサイモンとガーファンクルに負うところが大きいが、それ以前にもこの美しい曲は沢山のアーティストによって演奏されてそれなりに親しまれていた。

 その中でもパリに拠点を置いて活動していたアルゼンチンのグループ「ロス・インカス(Los Incas)」はレコードを世界発売し、知名度も高かった。

 サイモンとガーファンクルでこの曲がヒットした時に、筆者が聞き覚えがあると思ったのは多分ロス・インカスのバージョンをラジオで聞いていたからと思われる。

 この曲以外に「花祭り」なども日本ではよく知られていた。来日公演もしていたはずだが詳細不明。

Los Incas(インスト、オリジナル)63年

サイモンとガーファンクルの動画

Simon & Garfunkel

歌詞付



訳詩付

ライブ

Art Garfunkel


Paul Simon


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カバーセレクション

Leo Rojas – El Condor Pasa

Gigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクエッティ)

Esther Ofarim 1973

Los Indios Tabajaras

Andy Williams

Trini Lopez

女子十二楽坊(ミュージック・ビデオ)

BZN    (Band Zonder Naam)

1966年から2007年まで活躍したオランダの音楽グループ

Chet Atkins

イージーリスニング勢揃い

Paul Mauriat

Raymond Lefevre

Ray Conniff

Alfred Hause

James Last

George Zamfir

Pan Pipes

Musica Instrumental Andina Peruana

<歌詞>

I’d rather be a sparrow than a snail
Yes, I would
If I could
I surely would

I’d rather be a hammer than a nail
Yes, I would
If I only could
I surely would

Away, I’d rather sail away
Like a swan that’s here and gone
A man gets tied up to the ground
He gives the world its saddest sound
It’s saddest sound

I’d rather be a forest than a street
Yes, I would
If I could
I surely would

I’d rather feel the earth beneath my feet
Yes, I would
If I only could
I surely would

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