はじめに
サルヴァトーレ・アダモ(Salvatore Adamo)はフランス人だとばかり思っていたが、今回調べるとイタリア・シチリア生まれでイタリア国籍、ベルギー在住の作曲家兼歌手とわかった。
サルヴァトーレ・アダモ(Salvatore Adamo)
62年にこの曲と「サン・トワ・マミー」をヒットさせる。71年には「雪が降る」の日本語盤が驚異的ミリオンセラー。
原題は「En Blues Jeans et Blouson de cuir」、邦題は「ブルー・ジーンと皮ジャンパー」
オリジナル盤のジャケット
日本発売盤のジャケット
サルヴァトーレ・アダモ(Salvatore Adamo)
プロフィール
サルヴァトーレ・アダモ(Salvatore Adamo)はフランス人ではない。1943年、イタリアはシチリア島に生まれた。彼自身、シチリア島の記憶はないが、自分はイタリア移民だと言っている。
貧しい炭鉱夫だった父を持つ大家族の中で育ち、3歳のときにベルギーの小さな町、ジュマップへ移住した。そこはフランス語圏で、彼は誰よりも早くフランス語を覚えたという。
アダモのヒット曲を辿る
●1962年(18歳)「可愛いバンビーナ」他4曲をポリドールから発表するが不発に終わる。10月にEMIより「ブルー・ジーンと皮ジャンパー」/「云わせておけよ」を発表。短期間に3,000枚が売れる。11月に「サン・トワ・マミー」「さあ、やれ、葬儀人夫」発表。
●1963年(19歳)「サン・トワ・マミー」がベルギーで大ヒット。5月クリフ・リチャードとシャドウズの前座としてオランピア劇場に初出演。11月ブリュッセルで初のワンマンショー。ベルギーの国民的歌手となる。ファースト・アルバム(のちの日本盤『プルミエ』)発表。(「雪が降る」「一寸失礼」)
●1964年(20歳)ベルギー王女を讃えた「いとしのパオラ」が大ヒット。ベルギー王家のレセプションに出席。「一寸失礼」の大ヒットで、フランスでの人気も確立。(スペイン、ポルトガル、スイス、ギリシャ進出)。セカンド・アルバム(日本盤=『ドゥージェム』)発表。日本でデビュー。越路吹雪が「サン・トワ・マミー」を歌う。(「夜のメロディー」
「不良少年(ろくでなし)」)
●1966年(22歳)ジュマップ市名誉市民。イスラエル巡業中に「インシャラー」を制作。平和を願うこの歌は売り上げの新記録をつくり、高く評価されたが、反イスラエル勢力からは激しい攻撃を受ける。その後1993年にイスラエルとPLOの歴史的握手に対応して歌詞を改変した。
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ジャケット写真集
また「懐かしいアナログ盤」では日本発売盤のジャケット写真を見ることが出来る。
原詩とその対訳
下記のサイトでは最後に原詩とその対訳を引用している。それによれば歌の中の少年は早く大人の仲間入りしたいと願っている。歌詞の内容に考察を加えているサイトが参考になる。
曲の中で歌われているジーンズ
このブログに記述されたジーンズに関わる体験が自分にもある。特徴のあるハスキーボイスを最初に聞いたときは男性か女性かわからなかった。
この曲のイメージが残っていてずっとブルージーンに革ジャンパーを着たかった。ちょっと不良っぽいアウトローな感じが躊躇させていたが、かなり大人になってからやっと小さな夢を実現させることが出来た。ところが鏡の中にいるのは頭に描いていたイメージとは大違いの変なおっさん、トホホ。
アダモの動画
Adamo(アダモ)
日本での92年ライブ映像
聞きなれたものとは全く異なるバージョンも存在した
カバーセレクション
Oscar Saintal
日本のカバー
日本語盤ではこんなものしかアップされてなかった。
内田裕也
岡本章生 トランペット
寺内タケシ&ブルージーンズ 3曲目
山本リンダ
<歌詞>原詩と対訳
En blue jeans et blouson d’cuir ブルージーンと革ジャンパー 《宇藤カザン訳》
En blue jeans et blouson d’cuir
Tu vas rejoindre les copains
Si tu n’vas pas qu’est c’qu’ils vont dire
Quand tu les verras demain
ブルージーンと革ジャンパーで
君は仲間たちに会いに行く
もし行かなかったら
連中は明日会った時になんと言うだろう
En blue jeans et blouson d’cuir
Tu te crois en liberté
On ne pourrait te contredire
Ça blesserait ta dignité
ブルージーンと革ジャンパーで決めれば
君はなんでもできると思うだろうが
世間はそうは思わないよ
そいつは君の自尊心を傷つけるよね
En blue jeans et blouson d’cuir
Tu taquines tous les jupons
Vise-moi donc ça quelle allure !
T’as une affiche au pantalon !
ブルージーンと革ジャンパーで
女の子を引っ掛けようとしているけれど
見てごらん、変な格好だよ!
まるでズボンの広告が歩いているようだ!
Tu n’es pas mauvais garçon
Un p’tit rien te fait rougir
Vas profites de la leçon
T’es pas fait pour jouer les durs
君は悪いやつではないよ
ちょっとしたことで顔を赤くするから
もうちょっと経験を積んだほうがいいね
悪ぶっても様にならないよ
Tes blue jeans, ton blouson d’cuir
Tu les prends pour bouclier
Contre une vie qu’tu voudrais fuir
Parce qu’elle t’oblige à t’humilier
君のブルージーンと革ジャンパーを
盾のようにして身を守ろうとしても
君の望む人生は逃げて行くし
人生は思うようには行かないものなんだよ
En blue jeans et blouson d’cuir
Tu taquines les jupons
Vise-moi donc ça quelle allure !
T’as une affiche au pantalon !
ブルージーンと革ジャンパーで
女の子を引っ掛けようとしているけれど
見てごらん、変な格好だよ!
まるでズボンの広告が歩いているようだ!
Tu n’es pas mauvais garçon
Un p’tit rien te fait rougir
Vas profites de la leçon
T’es pas fait pour jouer les durs
T’es pas fait pour jouer les durs
T’es pas fait pour jouer les durs
君は悪いやつではないよ
ちょっとしたことで顔を赤くするから
もうちょっと経験を積んだほうがいいね
悪ぶっても様にならないよ
悪ぶっても様にならないよ
悪ぶっても様にならないよ
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