はじめに
64年に全米1位を記録したディーン・マーティン(Dean Martin)の代表曲
47年作詞アーヴィング・テイラー(Irving Taylor)作曲ケン・レーン(Ken Lane)により作られた。
原題は「Everybody Loves Somebody Sometimes」、邦題は「誰かが誰かを愛してる」
何故作られてからヒットするまで17年?
この曲が作られてから17年も後にヒットしたという経緯について調査をしたが結論は不明のままである。
誰かがオリジナルとして歌っていたがヒットしなかったものをディーン・マーティンがカバーした。
もしくは17年間温めていた曲をディーン・マーティンが提供されてオリジナルソングとして歌った。
この二つのどちらかであると思ったのだが48年ラジオ番組でディーン・マーティンが歌っているファイルが見つかった。
48年ラジオ番組
ヒットした64年バージョンに比べるとゆったりと歌っている。
従ってディーン・マーティンが従来から歌ってきた曲のアレンジを変えてレコーディングしたものが大ヒットになったと考えるのが妥当であろう。
歌詞の意味 邦題は誤訳?
原題は「Everybody Loves Somebody Sometimes」で邦題について内容を正確に表現してないとか誤訳に近いという批判がある。
歌詞の流れからいうと、誰しもいつかは恋をする。僕は正に今がその時だ。今こそ運命の時だというニュアンスが伝わってこない。
そして誰かとは君のことだと熱く迫っているのが歌詞の内容である。
ディーン・マーティン(Dean Martin)ヒストリー
ディーン・マーティンは17年オハイオ州生まれのイタリア系アメリカ人。ジェリー・ルイスとの「底抜けコンビ」で人気を博した俳優でもあった。
15歳からボクサーや違法な商売に関与するなど波乱万丈の人生についてはここに詳しい。
27歳から2年間陸軍に召集され除隊後ニューヨークのクラブで歌っていた頃、ジェリー・ルイスと知り合い二人でコンビを組む。
このコンビは評判を呼び32歳の時、パラマウント映画で最初のコメディ映画が撮影された。
48年には「底抜け」シリーズの主題歌を吹き込むなど歌手としての活動も本格化する。こうして大スターの仲間入りを果たす。
マーティン&ルイス キングス・オブ・コメディ
NBC-TVで65年から78年まで毎週ディ-ン・マーティン・ショーのホストを務めたが、この曲がタイトル曲に使われ、作曲のケン・レーンが番組のピアノを担当した。
またラスベガスのカジノホテルでワンマンショーを行い、映画で同じイタリア系のフランク・シナトラと共演するなどシナトラ一家とも呼ばれた。
映画の代表作は59年ジョン・ウェイン、リッキー・ネルソンと共演した「リオ・ブラボー」や83年バート・レイノルズ、ジャッキー・チェンと共演した「キャノンボール」などがある。
晩年は74歳でアルツハイマー病となり闘病生活を続けたが78歳で亡くなった。
ディーン・マーティン(Dean Martin)の動画
65年ライブ、芸達者な彼の面目躍如
ラブラブな映画のシーンを集めてバックにこの曲が流れてる
ディーン・マーティン・ショー(TV)でタイトル曲を歌ってる
TVディーン・マーティン・ショー(John Wayneとの息の合った掛け合い)
カバーセレクション
The King Sisters
Ray Conniff
Jerry Vale(66年)
Frank Sinatra(57年)
Brenda Lee
101 Strings Orchestra
Teresa Brewer
テレサ・ブリューワーのこのカバー曲についてのブログがある。
Vera Lynn
Christer Sjogren(ドイツTV番組)
<歌詞>
Everybody loves somebody sometime
Everybody falls in love somehow
Something in your kiss just told me
My sometime is now
Everybody finds somebody someplace
There’s no telling where love may appear
Something in my heart keeps saying
My someplace is here
If I had it in my power
I’d arrange for every girl to have your charms
Then every minute, every hour
Every boy would find what I found in your arms
Everybody loves somebody sometime
And although my dream was overdue
Your love made it well worth waiting
For someone like you
If I had it in my power
I’d arrange for every girl to have your charms
Then every minute, every hour
Every boy would find what I found in your arms
Everybody loves somebody sometime
And although my dream was overdue
Your love made it well worth waiting
For someone like you
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