【隠れた名曲】ハング・オン・スルーピー|マッコイズ(The McCoys)

Artist(English)
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はじめに

 独特のベースラインの印象的なイントロから始まるこの曲は65年の全米1位に輝いた。

 このマッコイズ(The McCoys)のバージョンでヒットしたが、元はカナダのリトル・シーザーとコンサルのオリジナルでヒットしたものである。

 リック・デリンジャー(Rick Derringer)のベースが印象的。

 原題は「Hang On Sloopy」、邦題はそのまま「ハング・オン・スルーピー」

 以来多くのアーティストがカバーしており、隠れた名曲といえる。

ハング・オン・スルーピーの意味

 Hang on Sloopy の前の名が My Girl Sloopy だったということから Sloopy は、固有名詞であることがわかる。

 歌詞の中で「君がどこから来たって構わない、君のお父さんの職業が何であっても構わない」という部分に当時の考えが見え隠れするが、60年代、境遇の違う恋人の代表がスルーピーだった訳である。

 またhang on は、「しっかりつかまる」という意味である。

 命令形だから『スルーピーよ、しっかり捕まっていなさい』という意味で、諦めるな、頑張れ、と言った意味なので、オハイオ州立大学の応援歌になったのもむべなるかな。

オハイオ州の公式ロックソング

 オハイオ州オハイオ州立大学の公式ロックソングになった

 この曲は、マーチングバンドがフットボールの試合で演奏し始めた後、オハイオ州立大学との関係を築いた。

 バンドはスタジアムの前で曲を演奏し、すべてのゲームでそれをプレイし始め、今ではバンドのCDに収録されており、そのWebサイトから無料でダウンロードできる。

 さらにオハイオ州立大学のマーチングバンドが非公式の国歌として採用していたため、彼らの州が公式の歌を欠いていることに気づき、1985年11月20日州のロックソングとして指定した

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マッコイズ(The McCoys)のヒストリー

 インディアナ出身のビート・ポップ・バンド、マッコイズ(The McCoys)は、ギタリスト・プロデューサーとして有名なリック・デリンジャー(Rick Derringer)が在籍していたことでも知られるグループ。

 ちなみにこのマッコイズというバンド名は、リック・デリンジャーの敬愛するザ・ベンチャーズの曲“The Real McCoy”にちなんでいる。

 65年に見事全米ナンバーワンに輝いた「ハング・オン・スルーピー(Hang On Sloopy)」は、アイズレー・ブラザーズの「Twist And Shout」を書いたバート・ラッセル作のソウルフルなビート・ナンバーで、ブリティッシュ・インヴェイジョンの嵐が吹き荒れる時代の大成功だった。

 この曲には、いま聴いても新鮮なインパクトがある。

 セカンド・ヒットの「Fever」(別記事で紹介)は、リトル・ウィリー・ジョンのR&B曲を「Hang On Sloopy」のアレンジで料理したもので、これまた60年代中期のビート・バンドらしい1曲といえよう。

 65年全米1位「ハング・オン・スルーピー(Hang On Sloopy)」で一躍スターダムに上りビートルズ旋風吹き荒れる中、時のグループとなった。リック・デリンジャーの原点になった記念すべき曲。

 リックを含めてメンバーは当時まだ10代の少年だったがビートルズ以降、全米に雨後の竹の子のように登場したロックン・ロール・グループの中でもマッコイズ(The McCoys)は抜きん出た存在感がある。

 ルックスの面からアイドル的ではあったが、時に黒っぽさをも漂わせるリックのヴォーカルは幼さを感じさぜず、R&B、フォーク・ロック、ブルース、ロックン・ロール、ポップスなど多彩なレパートリーをしっかりこなし、かっちりとまとまったサウンドと相まって(実は当初、基本的なオケは彼らの制作チームにより作られていたのだが)、いわゆるガレージ・バンドとは一線を画し、今にして思えばその後の成長ぶりを予感させるような面があったかと。

 ギタリストとしての才能を秘め、後にロック・アーティストとして大きく開花するリック・デリンジャー(Rick Derringer)を生み出したマッコイズ(他のメンバーも当初、リックと共にジョニー・ウィンターをサポート)。そのまた‘原点’はザ・ヴェンチャーズだった。

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マッコイズ(The McCoys)の音楽と映像

スタジオ録音盤

当時のTV映像

歌詞付きビデオ(PV?)

オリジナル

 マッコイズ(The McCoys)の陰に隠れてしまった感じのリトル・シーザーとコンサルのヒット曲

Little Caesar & the Consuls – (My Girl) Sloopy

もう一つのオリジナル説があるのはこれ。

THE VIBRATIONS 1964年

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カバーセレクション

The Yardbirds My Girl Sloopy

The Ramsey Lewis Trio

Count Basie

The Supremes

Rick Derringer(元マッコイズ)

Alan Merrill

David Porter

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Arsenio Rodriguez 盲目のキューバのシンガーソングライター

Saving Jane

The Ventures 3曲目4:50から

The Wailers

Ringo Starr

Die Toten Hosen(ドイツのグループの09年ライブ)

Barry McGuire

<歌詞>

Hang on Sloopy, Sloopy hang on
Hang on Sloopy, Sloopy hang on

Sloopy lives in a very bad part of town
And everybody yeah, tries to put my sloopy down
Well Sloopy I don’t care what your daddy do
Cause’ you know Sloopy girl I’m in love with you
And so I say now

Hang on Sloopy, Sloopy hang on
Hang on Sloopy, Sloopy hang on

Sloopy let your hair down girl let it hang down on me
Sloopy let your hair down girl let it hang down on me

Come on Sloopy, Come on Sloopy
Come on Sloopy, Come on Sloopy

Well it feels so good
You know it feels so good

Shake it, Shake it, Shake it Sloopy
Shake it, Shake it, Shake it Yeah

Hang on Sloopy, Sloopy hang on
Hang on Sloopy, Sloopy hang on

ソングライター: Wes Farrell / Bert Russell

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