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二人だけのデート(I Only Want To Be With You)~Dusty Springfield

A--E
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まえがき

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 今回このシリーズにダスティ・スプリングフィールド(Dusty Springfield)を登場させるに当り、数多い彼女の代表曲のうち自分なりにどうしても外せない3曲を選抜した。

 それは「この胸のときめきを」、「二人だけのデート」、「行かないで」で順次アップしていく。

 従ってその曲に固有の情報以外については3つに分散させて記載することにした。

この胸のときめきを(You Don’t Have To Say You Love Me)~Dusty Springfield
サンレモ音楽祭に参加したダスティは、イタリア語がわからなかったにもかかわらず、この歌に涙を流すほど感動し、ソングライターの一人ピーノ・ドナッジョに是非レコーディングさせてほしいと申し出た。原詞をあまり気にしないで出来たのがこの曲の英語詞。出来上がった曲は翌日録音され1966年5月発売。
行かないで(If You Go Away"Ne Me Quitte Pas")~Jacques Brel,Dusty Springfield
フランス・シャンソン界の大御所ジャック・プレル59年の作品。本人の汗をかきながらの熱唱は必見の価値がある。ダスティはシンガーとしてだけではなく、広く視線を外国の音楽にも配り優れた楽曲を発掘するという、プロデューサー的な役割を果たしていた。

曲の概要

 1963年11月にリリースされたダスティ・スプリングフィールドのヒット。作詞・作曲はマイク・ホーカー(Mike Hawker)とアイヴァー・レイモンド(Ivor Raymonde)のコンビ。

 1976年にベイシティローラーズ(The Bay City Rollers)、1979年にツーリスツ(The Tourists)、1982年にニコレット・ラーソン(Nicolette Larson)、1989年にサマンサ・フォックス(Samantha Fox)などがカバーしている。

 彼女がソロとしてデビューしたのがこの曲。いきなり全英4位のみならず全米5位の大ヒットとなった。ジョニー・フランツによるプロデュースで、アメリカのフィル・スペクターによる「ウォール・オブ・サウンド」を真似て作られた。

 結果アメリカでミリオンセラー、ゴールド・ディスクになった。

日本発売盤ジャケット
米国発売盤ジャケット



ダスティ・スプリングフィールドのプロフィール(その2)

 「慕情のなぎさ(Island of Dreams)」(全英5位全米129位)などのヒット曲を生み、イギリスの人気グループになった「ザ・スプリングフィールズ」は、1962年全米ツアーの際に訪れたテネシーで、モータウン・サウンドに接しダスティはその虜となった。

 彼女は元々黒人への偏見のない人で、ニックネームが「White Lady Of Soul」と呼ばれるほどモータウン・サウンドを次々とイギリスに移植し、より洗練された、気品のある親しみやすいソウル・ポップに仕立て、当時のヒット・チャートを席巻し、白人ソウル・シンガーの第一人者となった。

 なおスプリングフィールズ時代の動画は既に「ライオンは寝ている」の記事中で紹介済みであるので興味のある方は参考にされたい。


 63年にスプリングフィールズを脱退しソロシンガーとなり、この「二人だけのデート」でデビューを果たす。

 外見上の特徴として円錐形に結い上げたブロンドの蜂の巣ヘアーと「パンダの目」と呼ばれた濃いマスカラは、彼女のトレード・マークとして有名になった。

 1964年コンサートツアーで訪れた南アフリカでは、政府のアパルトヘイト政策を無視して、人種の区別なく同じ劇場に観客を入れたため国外退去になりツアーが中止になってしまった。

 それでも同年、そして翌年と続けてイギリスのグラミーともいえるNME賞で最高女性アーティスト賞を受賞する人気ぶりであった。

 こうした英国での人気ぶりにダスティは「Ready Steady Go!」という自身のテレビ番組まで持つようになった。その番組の特番としてダスティはサウンド・オブ・モータウンという特集を企画する。モータウンの良さをイギリスの人達にもっと知ってもらいたいという彼女の意欲の現れであった。

Ready Steady Go! sound of motown 1965

RSG! The Sound Of Motown 1965

 この贅沢な特別番組にはキラ星のごとくモータウンのスターが勢揃いしたという。

 ファンク・ブラザーズを引き連れて海を渡ったのは、マーサ&ザ・ヴァンデラス、シュープリームス、テンプテーションズ、スモーキー・ロビンソン、ミラクルズ等々

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ダスティの歌声と映像

二人だけのデートーDusty Springfield

"I Only Want to Be with You" Dusty Springfield

ダスティの歌っている画像、まだ初々しい姿が貴重

Dusty (True Stereo) I Only Want To Be With You HD
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カバーセレクション

Donna Lynn 1964年

Donna Lynn – I Only Want To Be With You STEREO

Bay City Rollers(ベイシティローラーズ)

 年代によってはこちらがオリジナルだと思い込むほどヒットした。全英4位

I Only Wanna Be With You – Bay City Rollers – 1976

The Tourists(ツーリスツ)79年全英4位

The Tourists – I Only Want To Be With You (1979)

Nicolette Larson(ニコレット・ラーソン)82年

Nicolette Larson – I Only Want To Be With You • TopPop



Samantha Fox(サマンサ・フォックス)89年

Samantha Fox – I Only Wanna Be With You (TOTP '89)

Vonda Shepard(フォンダ・シェパード)

Vonda Shepard – I only Wanna Be With You

Shelby Lynne(シェルビー・リン) 2008年

 米国のカントリー系歌手でソングライターであるシェルビー・リンが2008年にリリースした、ダスティ・スプリングフィールドのトリビュート・アルバム「JUST A LITTLE LOVIN’」に収録されている。

Shelby Lynne – I Only Want To Be With You
JUST A LITTLE LOVIN'/Shelby Lynne (2008年) - いつもあなたとバカラック
米国の歌手、シェルビー・リンが2008年にリリースしたアルバムです。バカラック・...

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日本語カバー

 日本語カバーもあった。77年だから懐メロの扱いか。7分50秒付近からメドレー4曲目として始まる。

ピンク・レディー

ピンクレディー・チャレンジ・コンサート(Side A)

閑話休題

64年にはバート・バカラックとハル・デヴィッドのコンビによる「I Just Don’t Know What To Do With Myself(恋のとまどい)」が全英3位のヒットとなった。

I Just Don’t Know What To Do With Myself(恋のとまどい)

Dusty Springfield ~ i Just Don't Know What To Do With Myself (HQ)

The Springfields “Silver Threads and Golden Needles” 62年20位

ソロになる前のザ・スプリングフィールズ時代のヒット曲

The Springfields "Silver Threads and Golden Needles"
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●ダスティ・スプリングフィールドの私生活

 彼女が初めて、そしてその生涯でただ一度だけ、性的指向について公に語ったのは、アルバム「Dusty In Memphis」を発表した翌年1970年のことだった。
 彼女は「The Evening Standard」紙のインタビューに応じて、次のように語った。

 『沢山の人達が、私のことを同性愛者だって言ってる。何度も耳にしてきたせいで、もうほとんど慣れっこになってしまったけどね。そうね、私は男の子によろめいてしまうように、女の子にも完全に参ってしまうこともあるわね。』

 この発言は今日の基準では多分に曖昧さを孕んでいるが、当時としては非常に大胆で、かつ衝撃的だった。しかし、彼女が媒体上でプライベートな話題に触れたのはこれ一度きりだった。

 1999年に亡くなるまで、彼女は自分の性的指向については、これ以上のことを一切語らなかった。

●完璧主義と周辺との衝突

 「Dusty In Memphis」に続く作品群も、批評家からは好評であるものの商業的には成功しないという状況が続いた。

 その結果1970年代のダスティは数々のレコード会社を転々とすることとなった。レコーディングにおけるダスティの極端なまでの完璧主義は、しばしばスタッフとの衝突を招き悪評を買った。「やりづらい人」のレッテルを貼られたこともあった。感情を爆発させて、手近の物を相手に投げつけることも頻繁にあったという。

 それに加えて自分の作品を自分自身でプロデュースしようとするダスティの姿勢は、男性優位の音楽業界の中にあって、当時は全く受け入れられなかった。神経質な彼女は、精神が不安定になり、自殺未遂まで犯す。

 1970年代半ばには彼女のキャリアは完全に停滞に陥り、エルトン・ジョンのヒット曲「あばずれさんのお帰り(The Bitch Is Back)」のバックコーラスを務めたのはこの頃であった。

 1970年代後期になると、商業面での実績を上げられなくなった彼女は、レコード会社の意向に従わざるを得なくなり、不本意な作品もレコーディングしなければならなくなった。中には、レコーディングはしたもののリリースには到らなかった作品もある。1970年代はダスティには暗黒の時代だった。ドラッグやアルコールに溺れるようになった彼女は、何年にも渡って病院やリハビリ施設の入退院を繰り返した



●80年代の復活

 1983年にダスティはロサンゼルスで、長年のドラッグとアルコール中毒を克服。

 そして1986年、彼女の長年の友人だったヴィッキー・ウィッカムが、ダスティのマネージャーに就任した。ウィッカムは全盛期のダスティが頻繁に出演していたイギリスのTV番組「Ready Steady Go!」のプロデューサーだった人物であり、非常に才覚ある女性だった。

 更に、以前からダスティを敬愛していたペット・ショップ・ボーイズがダスティとの共演を申し込んできた。

 彼らとレコーディングした「What Have I Done To Deserve This?(とどかぬ想い)」(「行かないで」のところで紹介する)は全英・全米共に2位を記録し、全米での彼女の最高記録となった。

●元祖スーパーウーマン

 ダスティがあの時代に大西洋を行き来しながらイギリスとアメリカの両方でレコーディングを行っていたという事実は非常に重い。

 まだアメリカの漆黒のディーバ達が自由公民権運動が高まりつつあった60年代であっても、女であり、黒人であるという二重苦を背負った中で、先輩達がビッグバンドのお飾りとして活躍の場を得てきたのと基本的な構図は変わらず、強力なプロデューサーの支配下で活動するという縛りから逃れられなかった時代。

 天才少女と早くから注目を集めたアレサですら白人資本に飼い殺しされていたことを考えると、自分自身でどの曲をどのプロデューサーとどこでレコーディングするかを決め、大西洋を股にかけて世界中を飛び回っていたなんて、まさにスーパーウーマン、自立した女性像がはっきりと浮かんでくる。

 そして彼女はイギリス人だったために、人種の壁というものを意識せずにいろいろなアーティストと接していたことも見逃せない事実。

 アメリカでディオンヌの歌声がラジオから流れてきた時に「こんな風に歌えるようになりたい!」と思えばバカラックにアプローチし、DJ主催のコンサートでモータウンレヴュー達と出会うとその魅力に気づき、すぐにイギリスにとんぼ返りして、イギリスのテレビとの橋渡しになり、モータウン一行を渡英させてしまうなんてアーティストを超越してまるでプロデューサーのような仕事っぷり。

 自らのレコーディング作品においてもアレサに刺激を受け、メンフィスでジュリー・ウィクスラーの指揮のもとマッスルショールズチームと歴史的レコーディングを残したり、いち早くフィラデルフィア詣でをしたりといった随所に反映されている。

 そんなダスティの残した作品に触れ、人物像に思いをはせればはせるほど、「とどかぬ想い」がヒットした時にボーイ・ジョージが「ペット・ショップ・ボーイズはずるい。自分だって・・・」と嫉妬をにじませるコメントをした本当の意味がじんわりしみてくる。




歌詞

I don’t know what it is that makes me love you so
I only know I never wanna let you go.
‘Cause you started something
oh ! can’t you see
That ever since we met you’ve had a hold on me.
It happens to be true: I only wanna be with you.

It doesn’t matter where you go and what you do
I wanna spend each moment of the day with you.
Oh ! but look what has happened with just one kiss
I never knew that I could be in love like this.
It’s crazy but it’s true: I only wanna be with you.

You stopped and smiled at me
asked if I’d care to dance
I fell into your open arms and I didn’t stand a chance.
Now listen
Honey !!!
I just wanna be beside you everywhere

As long as we’re together
honey
I don’t care.
‘Cause you started something
oh !
can’t you see
That ever since we met you’ve had a hold on me.
No matter what you do: I only wanna be with you.

(Music)
You stopped and smiled at me
asked if I’d care to dance
I fell into your open arms and I didn’t stand a chance.
Now listen
Honey !!!
I just wanna be beside you everywhere

As long as we’re together
honey
I don’t care
‘Cause you started something
can’t you see
That ever since we met you’ve had a hold on me
No matter what you do: I only wanna be with you

No matter what you do: I only
I only
I only wanna be with you!

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