【日本だけ爆発的ヒット】孤独の太陽|ウォーカーブラザーズ

Artist(English)
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はじめに

 このタイトルで桑田佳祐のアルバムを思い浮かべた人も多いのではないだろうか。

 しかしながら重厚なパイプオルガンの序奏で始まるバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」・・・言うまでもなく66~67年にかけて日本で大ヒットしたウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)の邦題「孤独の太陽」である。

 この原題「In My Room」はスコット・ウォーカーの憂いを帯びた声とこのイントロが強烈な印象を残して話題となった。だがこの曲がヒットしたのは何故か日本だけという。

 ウォーカー・ブラザーズについてはもう既に、「ダンス天国」、「太陽はもう輝かない」を取り上げている。

 だが筆者がこのグループの存在を初めて知ったのはこの印象的なイントロで始まる曲だったのではないかと思う。

 この文章を書くにあたりてっきりこの曲は彼らのオリジナルだと思っていたら、意外にもまたもやカバー曲であった。

 敏腕プロデューサーであるPhil Spectorが始めた「Wall Of Sound」と呼ばれた多重録音による重厚な音作りがこの作品でも採用されている。The RonettesやRighteous Brothersで当時一世風靡したサウンドがここでも使われていた。

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オリジナル Verdelle Smith

 66年1月黒人女性歌手Verdelle Smithがデビュー・シングルとしてこの曲を発売したのがオリジナルであった。

 ちなみに1番目にこの曲を収めたウォーカー・ブラザーズのアルバムは66年11月発売である。

 なおこの曲の原曲はJoaquin Prietoで、アメリカ人のPockrissとVanceが歌詞の英訳とアレンジを担当している。

Verdelle Smith(66年1月発売)

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67年来日時は凄まじい人気だった

 日本においての彼らの人気はビートルズを上回ると言われたほど凄まじいものであった

 67年2月5日(日)の初来日から四日間の各日の詳細なタイムスケジュールが当時の写真をちりばめながら1日毎に1ページを割いて書かれているブログがあるので下記にリンクを張っておく。

 興味のある人はこれを読めば今では想像も出来ない日本の少女達の熱狂振りを知ることが出来るだろう。

 長身・碧眼・美形という条件が揃ったメンバーが当時の日本では珍しかっただけじゃないかと負け惜しみを言いたくなるくらいの大ブームであった。

The Walker Brothersの動画


(66年11月アルバム発売)

スライドショーが良い

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カバーセレクション

Dalida-フランス語題Dans ma chambre

 彼女の世界は独自のものを持っているので好きだ。日付を見るとウォーカー・ブラザーズのアルバム発売よりも2ヶ月早い。

Nancy Sinatra(ナンシー・シナトラ)

Marc & The Mambas

同じイントロを使ったパロディ・ソング 嘉門達夫「鼻から牛乳」

ここでは紹介しないが、デーモン小暮が平家物語の諸行無常と結びつけた曲を作っている。

<歌詞>

In my room, way at the end of the hall
I sit and stare at the wall
Thinking how lonesome I’ve grown, all alone
In my room
In my room, where very night is the same
I play a dangerous game
I keep pretending she’s late
So I sit, and I wait
Over there is the picture we took when I made her my bride
Over there is the chair where I held whenever she cried
Over there by the window, the flowers she left – have all died
In my room, way at the end of the hall
I sit and stare at the wall
Thinking how lonely I’ve grown, all alone
In my room

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