内気なジョニー|【実力派ジャズ歌手】ジョニー・ソマーズ

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はじめに

 ジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)はもともとスタンダードジャズの歌手として名声が高かった。

 彼女の60年のヒット「ワン・ボーイ」に続いて62年に全米7位までいった最大のヒットがこの曲。

 原題「Johnny Get Angry」、邦題「内気なジョニー」

 イントロが特に印象的である。

 日本ではこちらが先に発売されてヒットしたので順序が逆になってる

 ジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)に関しては当ブログの別記事

 に書いたので、それを参考にしてほしい。

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歌詞の内容

 バート・バカラックの相棒として有名なハル・デビッドの作詞。

 ボーイフレンドの男は気が弱く、好きな女の子が他の男にかまわれていても何も言わないようなダメ男。

 「何も言えないような人じゃダメよ!ちゃんと私を見守って!」という感じの曲。

 男の子を慕う女の子の心情と、ジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)の可憐な歌声が相まって男心をくすぐる。

『ジョニー、私とダンスをするたびに、貴方はいつもフレディに割り込まさせるわね。フレディが私にダンスを頼むとき、貴方はダンマリを決めたまま。いつもそんなふうに意気地なしじゃいけないのよ。もっと私をかまってよ。』

 気弱なジョニー君の様子が、何となく目の前に浮かんでくる。歯痒い思いでいっぱいの女の子の歌である。

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ジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)の動画

Joanie Sommers(ジョニー・ソマーズ)

Joanie Sommers Johnny get angry.

彼女の最近の映像と思われる

Joanie Sommers – Johnny Get Angry

この他に日本だけでヒットしたこんな曲も。

「すてきなメモリー」 Joanie Sommers(ジョニー・ソマーズ)

すてきなメモリー ジョニー・ソマーズ

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日本語盤発売の裏事情

 ジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)といえばデビュー盤にアートペッパーが参加しているため有名だがその後、内気なジョニーなどのヒットで日本でも人気がでた。

 その時に東芝が特別に頼んで日本語で歌ってもらったものがこのEP。

 ジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)のコレクターやヴォーカル・コレクターの最難関の1枚である。

 裏の解説を読むとアメリカで猛特訓をやったらしいが・・・とにかく日本に来たこともないのに日本語がうまい。珍盤の一枚であろう

 米国で62年にヒットした「内気なジョニー」は日本での発売は63年である。

 その後にブロードウェイ・ミュージカル「バイ・バイ・バーディー」が映画化されたものが日本公開となった。挿入歌であった「ワン・ボーイ」が伊東ゆかり他のカバー曲が発売されTVでも盛んに流れたため「内気なジョニー」をしのぐ大ヒットとなった。

 こうして日本での全盛期を迎えたジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)が出したのが「すてきなメモリー」

 元々ジャズシンガーの彼女らしいリズミカルな曲だが米国では不発で、日本だけで少し売れたため、後に日本語盤が発売された。

 当時はコニー・フランシスをはじめとして盛んに日本語詞の曲でヒットを出していたので、ワーナー・東芝が同じ作戦に出た。これが大当たりした。

日本語盤

すてきなメモリー

カバーセレクション

k.d. lang & The Reclines

 k.d. langロイ・オービソンをリスペクトしており、同じく彼を慕う錚々たるメンバーが駆けつけて行われた一夜限りの歴史に残る「A Black & White Night Live」でも大活躍している。この様子は下記記事。

k.d. lang & The Reclines – Johnny Get Angry

シェリー・フェブレー(Shelley Fabares)

 日本では1962年に「ジョニー・エンジェル」でヒットを飛ばしたシェリー・フェブレー(Shelley Fabares)が63年にカバーし、ジョニーソマーズのオリジナルよりも先にリリースされた。

 そのため日本ではまずシェリー・フェブレー盤が売れた。

 しかし後を追ってジョニー・ソマーズ盤が発売されると、そちらの方が一気に優位に立った。

Shelley Fabares – Johnny Get Angry

Carol Deene

Carol Deene – Johnny Get Angry

Linda Loman 1962 音質不良

CATERINA VALENTE Johnny komm wieder ドイツ語

Johnny komm wieder (Remastered 2017)

日本のカバー

 多数の日本語カバー盤が出てるはずだが、アップされているのは非常に少ない

ザ・ピーナッツ

 当時はザピーナッツもTVなどでは盛んに歌っていたはずだが、シングル盤は出していなかったようだ。

 しかし引退後の総集編みたいなアルバム中に何気なく入っているのを見つけた人のブログ

 63年の録音が引退後の75年になって発売されたアルバムに入っていた。

「内気なジョニー」ザ・ピーナッツ

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弘田三枝子 -内気なジョニー

<歌詞>

Johnny I said we were through
Just to see what you would do
You stood there, and hung your head
Made me wish that I were dead

Oh, Johnny get angry
Johnny get mad
Give me the biggest lecture that I ever had
I want a brave man, I want a cave man
Johnny show me that you care, really care for me

Every time you dance with me,
You let Freddy cut in constantly
When he does, you never speak
Must you always be so meek?

Oh Johnny get angry, Johnny get mad
Give me the biggest lecture that I ever had
I want a brave man, I want a cave man
Johnny show me that you care, really care for me

Every girl wants someone who
She can always look up to
You know I love you, ofcourse
Let me know that youre the boss

Oh Johnny get angry, Johnny get mad
Give me the biggest lecture that I ever had
I want a brave man, I want a cave man
Johnny show me that you care, really care for me

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コメント

  1. 酒黄良 より:

    勉強になりました!
    内ジョニ、男性も歌ってたんですね!
    日本語カバー曲がこんなにあったなんて驚き!
    オールディーズのハコで歌い手も、客もカズーを一緒に鳴らすのが流行ってます!
    ワンボーイも大好き!
    ((o(^∇^)o))

    • 竜馬竜馬 より:

      ありがとうございます

      ヒット当時はポップス小僧でして彼女はアイドル歌手だと思っていました。

      今回の調査の中で実は実力派のジャズ歌手であったと知り、驚きました。