【オリジナルは63年の曲】ダンス天国|ウォーカー・ブラザーズ

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はじめに

 この曲名を聞いてすぐに思い浮かべるのは僕もそうだが、多分ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)じゃないだろうか。


 

 ところがオリジナルはもっと古くて63年に黒人歌手クリス・ケナー(Chris Kenner)が自作自演でヒットさせたもののリバイバルである。

 チャート入りしたものだけでも5つのバージョンがあるというから人気のほどがわかる。

 原題は「Land of a Thousand Dances」邦題は「ダンス天国」

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オリジナルのクリス・ケナー(Chris Kenner)盤

Chris Kenner – Land of 1000 Dances

 アップされているカバーのファイル数だけで判断すると、ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)とウィルソン・ピケットが双璧をなしている。

 アニメを含む映画にも何回も使われており、例えばウィルソン・ピケットはForrest GumpやOld Dogsに使われている。

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ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)

ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)の動画

The Walker Brothers(ウォーカー・ブラザーズ)

The Walker Brothers - Land Of 1000 Dances (1966)
The Walker Brothers were an American pop group of the 1960s and 1970s that included Scott Engel (eventually known professionally as Scott Walker), John Walke...

ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers)

ザ・ウォーカー・ブラザーズ/ダンス天国Land of 1000 Dances (1967年)

「Walking In The Rain」 – Live In Japan 1968

 解散後にこのためだけに集まって日本公演をした時の音源(映像は無い)

 当時の熱狂ぶりが少しは感じられる。

The Walker Brothers-Walking In The Rain(Live In Japan 1968)

ウォーカー・ブラザースのプロフィール

 ジョン・ウォーカー(ギター)

 スコット・ウォーカー(ベース)

 ゲイリー・ウォーカー(ドラム)

 の3人からなるアメリカ出身のグループで、イギリスに渡り成功した。

 アメリカで活動していた時代はリーゼントでロックを歌い、ジョンもリード・ヴォーカルを担当していた。

 2ndシングル「ラブ・ハー」よりスコットがリードをとりジョンがハーモニーをつけるというスタイルが確立され、3rdシングル「涙でさようなら」と5thシングル「太陽はもう輝かない」が全英1位を獲得する。

活動期間は2年余りと短かったが、イギリスと日本では爆発的な人気を誇った。

 そして1967年2月プロモーションのため初来日。精力的にTV出演をこなした。この時のことは鮮明に記憶がある。実質4日間滞在中出演したのは
2月5日(日)
TBS「歌うバラエティ」録画
2月6日(月)
フジ「ビート・ポップス」録画
NTV「11PM」生出演
2月7日(火)
NTV「明星スター劇場」録画
フジ「ザ・ヒット・パレード」録画
2月8日(水)
TBS「ヤング720」録画

 この一連のTV出演が日本での彼らの人気に火をつけた。

 他のグループとは違う深みのあるサウンド(日本では当時誰もフィル・スペクターのことなど知らなかった)とスコットの魅惑的な低い声、20代前半とは思えない大人を感じさせるカッコよさに、ファンになった人が大勢いた。

 彼らのNo1ヒットは「涙でさようなら」と「太陽はもう輝かない」だが、日本では「孤独の太陽」と「ダンス天国」が大ヒットした。

 再び日本に来ることを約束して帰った彼らだが、離日の3か月後に突然解散してしまい、ジョンとスコットはソロに、ゲイリーは新グループを結成した。

 しかし日本のファンとの約束を守るために、1968年1月に日本でのみ公演を行った。一度解散したグループが日本公演のためだけに集まるという極めて稀なケースとなった。

 この日本公演福岡九電体育館に行った人の回想

 その後1975年には本当に再結成し、1978年までに3枚のアルバムを残し、また解散した。

 なおスコット・ウォーカーに関しては、デビュー当時からの軌跡を追ったドキュメンタリーDVD「スコット・ウォーカー 30世紀の男(Scott Walker 30 Century Man)」が2006年に発売された。エグゼクティブ・プロデューサーをデヴィッド・ボウイが務めている。

『スコット・ウォーカー 30世紀の男』予告編

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解散後のスコット・ウォーカーの活躍

 人気絶頂期から急転直下の解散を経てうつ病からガス自殺未遂を図る。その後は公衆の前に出ることをひどく嫌い消息を絶ってしまう。

 しかし1984年にソロでカムバックした。

 彼は特にイギリスにおいて影響力が強く、レディオヘッドやU2などアーティストの多くが影響を受けたと公言している。

 彼の音楽についての評価については、極めて暗く内省的だが独特の魅力があるといったものが殆どである。

不二家のCMにも出演していた The Walker Brothers – Japanese Commercial

The Walker Brothers – Japanese Commercial

スコット・ウォーカーの少年歌手時代

 1950年代に本名のスコット・エンゲル(Scott Engel)としてレコードを出していたことを知る人は少ないだろう。

 1958年にはキャサリン(Catherine)などのシングルが発売され、これが来日後のブームに乗って1967年11月には日本でも発売されていた。

 重厚なウォーカー・ブラザーズとは全く異なる曲調で軽やかなティーン・ポップスである。

 これらの詳しい情報を知り、音楽を聴いてみたい人はここがお勧め。

スコット・ウォーカーに関する膨大な情報を集めたここが決定版と言ってよい

<歌詞>

One two three, one two three
Ow! Uh! Alright! Uh!
I got to know how to PONY, like Boney Maroney
Mash potato, do the alligator
Put your hand on your hips ya
Get you backbone slip
Do the watootsie, like my little Lucy, hey!

Uh! Na na-na-na-na na-na-na-na-na-na-na-na-na-na na-na-na-na
I need somebody to help me say it one time
(Na na-na-na-na na-na-na-na-na-na-na-na-na-na na-na-na-na) Wow!

Wow! Uh! You know I feel alright! Huh! I feel pretty good y’all Uh!
Huh!

Na na-na-na-na na-na-na-na-na-na-na-na-na-na na-na-na-na
Come on you-all let’s say it one more time
(Na na-na-na-na na-na-na-na-na-na-na-na-na-na na-na-na-na) Ow!

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