【英国サイケが原曲】オー・シャンゼリゼ|ダニエル・ビダル

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はじめに

 71年のダニエル・ビダル(Daniele Vidal)のヒット曲。

 原題は「Les Champs Elysees」、邦題「オー・シャンゼリゼ」

 注意すべきは邦題の「オー」に相当する語が無い

 この「オー」は間投詞のOh!ではなく、英語のon theにあたるフランス語の前置詞aと冠詞lesが収縮したauxであるらしい。

 従ってシャンゼリゼを賞賛しているのではなく単に「シャンゼリゼで」と歌っているに過ぎないということだ。

 コーラスの「オー・シャンゼリゼ」が印象的であったので邦題をつける際にリスナーの誤解を故意的に招くようにしたと思われる。

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イギリスのサイケバンドの歌がオリジナル

 オリジナルはイギリスのサイケバンドが歌ったもので、Pierre Delanoë(ピエール・ドラノエ)が、ウォータールー通りをシャンゼリゼ通りに移し替えてフランス語に翻案した歌詞を作り、当時ロンドンに滞在していたジョー・ダッサン(Joe Dassin)がシャンソンにアレンジして歌い始めた。

 ジョー・ダッサン(Joe Dassin)は米国生まれのフランス人歌手である。

 フランスではシングルB面としての発売だったが大ヒット。

 日本では発足間もないCBSソニーが邦題「シャンゼリゼー」としてシングルA面で69年に発売するも不発に終わる。

 3度目の正直としてビダル版がシングルカットされたのが、71年7月。オリコンチャートでは78位に終わったが、多数の日本人歌手が歌い継いでスタンダード化したものである。

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Daniele Vidalの前にこの曲をフランスでヒットさせたのは?

 日本ではダニエル・ビダル(Daniele Vidal)のヒット曲として知られているが、実は前年にこの曲をヒットさせた歌手がいた。そして更に原曲がイギリスの曲ということもわかったが、これは最後の方で述べる。

 実はこの曲はジョー・ダッサン(Joe Dassin)の1970年のヒット曲であった。

Joe Dassin – Aux Champs Elysées

 パリの名所を集めた動画で楽しめる

Paris "Aux Champs Elysées"

歌詞付き動画

Joe Dassin – Les Champs-Elysées (Lyrics Video)

 筆者がヨーロッパに初めて40日間旅行した時に、丁度この歌が日本で流行っていたので、コンコルド広場から凱旋門までシャンゼリゼ通りを歩く際にこの曲を鼻歌で歌いながら歩いた思い出がある。

コンコルド広場から凱旋門に向かうシャンゼリゼ通り

 その後羽田(当時は成田は無い)に帰国したその日にニクソンショックがあってドル交換出来なくなっていた。

 従って1ドル=360円で旅行した最後の日本人の一人であった訳である。

 なおダニエル・ビダルに関するプロフィールは別記事にまとめた。

Daniele Vidal(ダニエル・ビダル)の動画

ダニエル・ビダルのオリジナル

Les Champs-Élysées(オー・シャンゼリゼ)/ダニエル・ビダル(歌詞付)

日本語バージョン

オー・シャンゼリゼ(日本語) Les champs Elysées/ダニエル・ビダル

岩下の新生姜ミュージアム&真岡闇市

 2018年4月7日、パリ祭のプレイベントとして岩下の新生姜ミュージアムでコンサートを開催。8日群馬の公演、9日国際フォーラムでのイベントを終えて

ダニエル・ビダルIN岩下の新生姜ミュージアム&真岡闇市

原曲はイギリスの曲だった

 オー・シャンゼリゼのオリジナルは英国のジェイソン・クレスト(Jason Crest)という5人組サイケ・バンドが歌った「ウォータールー・ロード(Waterloo Road)」という曲である。

 イギリス人のマイク・ウィルシュ(Mike Wilsh)とマイク・ディガン(Mike Deighan)の作品。

Waterloo Road – Jason Crest 1969

Jason Crest – Waterloo Road (with lyrics)

 Jason Crestは1967~1969年に活動していたイギリスのサイケデリックポップグループ。全く売れず、この曲もそんなにヒットしなかったが、ジョー・ダッサンがフランスでフランス語で歌ったら、ものすごく売れた。

 この曲はこのバンドのメンバーが作ったのではなく、ザ・フォー・ペニーズ(The Four Pennies) というグループのマイク・ウィルシュ(Mike Wilsh)と、別のバンドにいたマイク・ディガン(Mike Deighan)の作品。

 フォーペニーズのメンバーが作ったせいか、グループのリードボーカルだった、ライオネル・モートン(Lionel Morton)もこの曲をレコーディングしている。

Lionel Morton – Waterloo Road (1969)

Lionel Morton – Waterloo Road (1969)

歌い継がれてスタンダードに

 時代は移り変わっても新しいアレンジで、若い歌い手が歌いつないで新しい生命を曲に吹き込み、やがてはスタンダードと呼ばれるようになっていく。

Champs Elysees(歌手不明だがシャンゼリゼの写真が良い)

Champs Elysees オー・シャンゼリゼ

パリ旅行のスライドショー、音楽はJoe Dassin

パリ スライドショー オー・シャンゼリゼ Paris Aux Champs Elysee

Clementine

 今もこのように歌い継がれている。軽やかでメルヘンチック

CLÉMENTINE: Café de Paris – Les Champs-Élysées

いすずのCM

 日本ではこのように何度もCMに使われてお茶の間に浸透している

Isuzu Gemini dances in Paris

カバーセレクション

Raymond Lefevre

 イージーリスニングとしても広く使われている

Raymond Lefevre 「オー・シャンゼリゼ」Les Champs-Elysees

越路吹雪

 日本ではシャンソンの大御所的存在といえばこの人

越路吹雪オー・シャンゼリゼ

Kaya

Kaya- Aux Champs Elysées

岸洋子

オーシャンゼリーゼ

フランス語の歌詞を含め訳詞や歌の背景もここに詳しい。

<歌詞>

Je me baladais sur l’avenue, le cœur ouvert à l’inconnu.
J’avais envie de dire bonjour à n’importe qui.
N’importe qui, et ce fut toi; je t’ai dit n’importe quoi.
Il suffisait de te parler pour t’apprivoiser.

*
Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées,
Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit,
Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysées.  *

Tu m’a dit: J’ai rendez-vous dans un sous-sol avec des fous
Qui vivent la guitare à la main du soir au matin.
Alors je t’ai accompagné; on a chanté, on a dansé
Et l’on n’a même pas pensé à s’embrasser.

*

Hier soir deux inconnus et ce matin sur l’avenue,
Deux amoureux tout étourdis par la longue nuit,
Et de l’Étoile à la Concorde, à l’orchestre à mille cordes,
Tous les oiseaux du point du jour chantent l’amour.

*

Aux Champs-Elysées, aux Champs-Elysées,
Au soleil, sous la pluie, à midi ou à minuit,
Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Elysées.

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