【日米共にヒットした最初の曲】カラーに口紅|コニー・フランシス

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はじめに

 コニー・フランシス(Connie Francis)はもう既に何回も取り上げている。

 1938年12月ニュー・ジャージー州ニューアーク生まれのイタリア系アメリカ人。

 3歳の頃から地元のクラブやイベントに参加して歌っていたが、11歳の時にTV番組に出演するようになり、タレントスカウトショーに優勝してプロデビューした。

 原題は「Lipstick On Your Collar」、邦題は「カラーに口紅」

58・59年の快進撃

 17歳の時MGMから念願のレコードデビューを果たすがヒットに恵まれずMGMから最後通告を受けて録音した58年「Who’s Sorry Now?(フーズ・ソリー・ナウ)」が全米4位の大ヒットとなった。その後の快進撃は周知の通りである。

58・59年のトップ40だけに限定してもこのようにヒットを飛ばした。

58年4月発売「アイム・ソーリー・アイ・メイド・ユー・クライ」36位
58年7月発売「間抜けなキューピット」14位
58年11月発売「マイ・ハピネス」2位
59年5月発売「カラーに口紅」5位
「フランキー」9位
59年11月発売「想い出の中に」7位

 このようにヒットを連発しながらナンバー1ヒットがなかなか出なかった彼女の最初の全米ナンバー1ヒット「エヴリバディーズ・サムバディーズ・フー(Everybody’s Somebody’s Fool)」(60年)だということを、知ってる人は少ないであろう。

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日本のアメリカンポップス女王に

 ところで日本でのコニ^・フランシスのイメージは日本語で当時のティーンエイジ・アイドルが歌ってヒットした曲が多いため、アイドル歌手とされることが多い。しかし本国では様々なジャンルの曲を歌う実力派歌手と見られており、ヒット曲も多彩なジャンルにわたっている。

 また日本でのヒット曲のうち本国では全くチャートインしなかったり、逆に本国での大ヒット曲が日本では全く知られていないものと明確に分かれているのが特徴的である。

 従って日米共にヒットしたのはこの「カラーに口紅」を嚆矢として「ボーイ・ハント」、「バケイション」、「想い出の冬休み」、「渚のデイト」くらいであることはあまり知られていない。

 この「カラーに口紅(Lipstick On Your Collar)」は作詞エドナ・ルイス(Edna Lewis)作曲ジョージ・ゴーリング(George Goehring)

 59年5月に発売され全米5位を獲得している。

 「マイ・ハピネス」に続く4枚目のゴールド・ディスクを獲得した。

 なおカップリングの「Frankie」も同年7月全米9位を獲得した。

 日本では59年年間ラジオ・ヒット20位となり、カテリーナ・ヴァレンテ「情熱の花」と並ぶこの年の女性歌手ビッグヒットとなった。

 この曲が日本でのコニー・フランシス(Connie Francis)最初のビッグ・ヒットとなり、続いて日本語で歌った「ボーイ・ハント」も大ヒットとなり、一気に日本でのアメリカンポップス女王の地位を獲得した。

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楽曲解説

 出だしの「ヤヤヤヤ、ヤーヤ」とオチャラケたバックコーラスから始まるとつい聞き耳を立ててしまう。続くギターがなかなかカッコ良い演奏で心地良いイントロになっている。

 またブレークのところのギターがこれまたカッコいい。というのもこの曲のセッションにはジョージ・バーンズやバッキー・ビザレリといったニューヨーク近辺のジャズギタリストが参加していたらしい。

 ブルージーでメロディアスなプレイはカッコいいだけでなく存在感のある秀逸なギターソロと言える。

コニー・フランシスの動画

コニー・フランシス(Connie Francis)

 その頃はこのような映像に接する機会は全く無かったので今回初めて見た。

 当時はこのような口パクが普通だったのか。当時のTV番組で歌っているが、歌いながらリズムを取っている動作を称して「幽霊ダンス」と表現しているブログがあった。

当時のTV番組

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カバーセレクション

Helen Shapiro

Lippenstift am Jacket ドイツ語

日本でもヒット

懐かしい歌声を発見。少し上の世代だがまだ活躍していた。

スリー・グレイセス(英語)

<削除された>

日本では60年森山加代子、かまやつひろし、スリー・グレイセス等がカヴァーした。

森山加代子(日本語)

 リアルタイムの音源で聞きたいのだが、ネットにアップされてるのはどれもオールディズものばかり。
 
 もうそんな時代になったのかと寂しい。
<削除された> → <アップされた>

伊東ゆかり


中尾ミエ・森山加代子・伊東ゆかり

いしだあゆみ(英語)

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小山ルミ

 メドレーの11曲目、24分45秒から

<歌詞>

作曲:G.Goehring
作詞:E.Lewis
When you left me all alone
At the record hop
Told me you were goin’ out
For a soda pop
You were gone for quite a while
Half an hour or more
You came back and man oh man
This is what I saw

Lipstick on your collar
Told a tale on you
Lipstick on your collar
Said you were untrue
Bet your bottom dollar
You and I are through
‘Cause lipstick on your collar
Told a tale on you yeah

You said it belonged to me

Made me stop and think
And then I noticed yours was red
And mine was baby pink
Who walked in but Mary Jane
Lipstick all a mess
Were you smoochin’ my best friend
Guess the answer’s yes

Lipstick on your collar
Told a tale on you
Lipstick on your collar
Said you were untrue
Bet your bottom dollar
You and I are through
‘Cause lipstick on your collar
Told a tale on you boy
Told a tale on you man
Told a tale on you year
Told a tale on you

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