【日本だけのヒット】マンチェスターとリヴァプール|ピンキーとフェラス

Artist(English)
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はじめに

 この曲は日本だけで大ヒットした曲のようである。

 「恋は水色」で有名なアンドレ・ポップ(Andre Popp)が作り、まずフランスの女優マリー・ラフォレ(Marie Laforet)により66年に歌われてヒットした。

 この仏語の原題は「Manchester et Liverpool」、邦題は「マンチェスターとリヴァプール」

 その後ピンキーとフェラス(Pinky & Fellas)によって別の歌詞で歌われた。マリー・ラフォレの方は失恋の叙情的な歌で後者は散文的な内容になっている。

 この英語版カバーの原題は「Manchester and Liverpool」、邦題は同じく「マンチェスターとリヴァプール」

 当初はフェラスというグループ名が日本で当時大ブレイクしていたピンキーとキラーズにあやかってピンキーとフェラスに変わったそうである。

 スコットランド出身の女性1名男性5名のグループでメンバー全員が職業を転々とする経済的に苦しい生活を送っていたところにレコーディングのチャンスが巡ってきた。

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グループ結成

 「ピンキーとフェラス(Pinky & Fellas)」は、結成当時、リーダーのジョン・ガードナーは電気関係の仕事やファッション・セールスマンなどを、女性のピンキーも自動車修理工場で働くなど、メンバー全員が様々な職業を転々とする経済的に苦しい日々を送っていた。

 ある日、彼らは、クラブ「ホワイト・ヘザー」へ出演したことを機に、イギリスDeccaでレコーディングのチャンスを得た。ちなみに、マンチェスターとリバプール(Manchester and Liverpool)をリリースした頃は、フェラス(The Fellas)のクレジットとなっている。(上記レコードジャケット参照)

 その「マンチェスターとリバプール(Manchester and Liverpool)」は、日本で31万枚を売り上げて68年10月にヒットチャート第一位を5週間!

Pinky & Fellas

マンチェスターとリヴァプールMANCHESTER & RIVERPOOL/Pinky & Fellas
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日本でブレイク

 1970年4月に来日して東京ヤングメイツで公演。

 「オー・シャンゼリゼ Les Champs-Élysées」(日本ではダニエル・ビダル Danièle Vidalで大ヒットした曲)の原曲で、1968年にMike WilshとMike Deighanによって作られた「ウオータールー・ロード(Waterloo Road)」をフィーチャーしたアルバムを発売する。

 しかし、そんな彼らもイギリスでは無名のまま終わった…..

作者アンドレ・ポップ(Andre Popp)

 歯切れの良いユニークなリズムにのせた郷愁を感じさせるフォーク・ロック調のナンバーは、フランスのポップスの巨匠、アンドレ・ポップ(Andre Popp)の作品。

 アンドレ・ポップ(Andre Popp)は、ポール・モーリアの「恋はみずいろ」の世界的大ヒットや、マルティーヌ・クレマンソーの「ただ愛に生きるだけ」などのロマンティックなヒット曲を作曲している。

 フランスでは、マリー・ラフォレ(Marie Laforet)の「マンチェスターとリバプール(Manchester et Liverpool)」のオリジナル盤がヒットしたが、懐かしい古さと甘酸っぱい新しさが同居した不思議な魅力を持った曲であった。

66年にフランスでまず最初にヒットした Marie Laforet

Marie Laforet – Manchester et Liverpool

 2001年12月にアンドレ・ポップの作品集「ポップ・ミュージック」がフランス、日本で発売となった。彼の多彩な代表曲20曲が収録されている。

スタート・ザ・ミュージック(Let the Music Start)

 ポリドールに移籍してリリースした「スタート・ザ・ミュージック」もタイトルどおり軽快でチャーミングなナンバーで、日本では69年10月にNo.7(All Japan Pop 20)まで上昇した。

Pinky & The Fellas Let the Music Start

 作者のGUY FLETCHER &Doug Flett(Fletcher-Flett)のコンビだが、彼らのイギリスでの初ヒットは、ホリーズの「I Can’t Tell The Bottom From The Top」(1970年)。

 ベイ・シティ・ローラーズの「青春に捧げるメロディー」Dedication

 エルビス・プレスリーの「Just Pretend」

 クリフ・リチャードの「Sing A Song ofFreedom」などのヒットを放ち、一躍、著名なコンポーザーの仲間入りをした。

 「スタート・ザ・ミュージック」は、彼らの駆け出しの頃の作と思われる。



<歌詞>

Manchester and Liverpool may not seem cities for romatic fools
Bustling feet and dusty streets and people living for each day
But behind the smoke and grind
a great big city’s beating heart you’ll find
You may roam but it’s still home although you travel far away

A city, a city may not be so very pretty
But to be back, a smokestack can be a welcome sight to see

Manchester and Liverpool so noisy, busy and so typical
Millions there with hopes and cares and happiness is their only aim
In New York and Sydney too
The whole world over, it is just as true
where you start is in your heart
And there it always will remain

A city, a city may not be so very pretty
But to be back, a smokestack can be a welcome sight to see
Manchester and Liverpool
La la la la la la la ..

和訳

都会、都会ってそんなに素敵じゃない
かもしれない
でも、帰って来ると、煙突が
おかえりって言ってくれるのさ

マンチェスターとリバプール
とても騒がしくて、忙しくて、
典型的な街だけど、
何百万の人が希望と苦労と一緒に
幸せになろうとしているのさ

Marie Laforêt – Manchester et Liverpool 仏語・和訳

Manchester et Liverpool
Je me revois flânant le nom des rues
Au milieu de cette foule
Parmi ces milliers d’inconnus

Manchester et Liverpool
Je m’en allais dans tous les coins perdus
En cherchant ce bel amour
Que près de toi, j’avais connu

Je t’aime, je t’aime
Que j’aime ta voix qui me disait
Je t’aime, je t’aime
Et moi, j’y croyais tant et plus

Manchester est d’humeur triste
Et Liverpool vient pleurer sur la mer
Je ne sais plus si j’existe
Les bateaux blancs craignent l’hiver

Manchester est sous la pluie
Et Liverpool ne se retrouve plus
Dans la brume d’aujourd’hui
L’amour, lui aussi s’est perdu

Je t’aime, je t’aime
J’écoute ta voix qui me disait
Je t’aime, je t’aime
Et je n’y croirai jamais plus

Lalalalalala…

和訳

マンチェスターは雨の中
そして、リバプールは、もう戻ってこない
今日の霧の中
愛、それも失ってしまった

愛してます、愛してます
独り言の、あなたの声に耳を傾ける

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