はじめに
「真珠採りのタンゴ」という題名でも知られている。57年にリカルド・サントス楽団(Ricardo Santos)の演奏で日本でヒットした。そのため58年には来日公演を行った。
原題は「Pearlfisher」
リカルド・サントス楽団は50年代から60年代にかけてラテン音楽の分野で活躍した。70年にはレコード会社を移籍し、以降は本名のウェルナー・ミューラーとして活動した。
原曲は1863年オペラのアリア
この元になったのがフランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーによるオペラ「真珠採り」である。
初演は1863年9月パリのリリック座であった。
この中で歌われる有名なアリア「耳に残る君の歌声」をドイツ人のガーツという人が編曲してコンチネンタルタンゴにしたものが「真珠採りのタンゴ」でアルフレッド・ハウゼはこの題名を使用している。
「耳に残る君の歌声」~ミリアム・ストックリー
Je Crois entendre encore~Alfredo Kraus
ウェルナー・ミューラー(リカルド・サントス)のプロフィール
ドイツ人指揮者ウェルナー・ミューラー(1920-1998)は、1943年にヘルムート・ツァハリアス楽団へ入団、1946年にはクルト・ヴァイマン楽団にてトロンボーン奏者として活動した後、1948年にベルリン・RIAS放送局(西ベルリンのアメリカ軍占領地区放送局)に招かれ専属オーケストラの指揮者となる。
ラジオ局専属オーケストラでは数多くの楽器をこなすマルチな才能が発揮され、数々のダンス、ラテンミュージックを演奏し、ドイツ国内でも人気の指揮者となる。
1954年にはリカルド・サントスという別名でラテン・ムード系を中心とした活発な演奏活動を行い、ドイツ以外の世界各国でも名声を得る。
とりわけ「Musical Holidayシリーズ」は好評で、日本の民謡を巧みなアレンジでカバーした「Holiday In Japan」は、日本でもベストセラーとなっている。
また、チェット・アトキンス、コニー・スティーブンスといったアーチストのバック・オーケストラを指揮することもあった。
67年までアレンジャー兼指揮者として活躍。67年からはWDR(北西ドイツ放送)のケルン放送局専属のバンドリーダーとなった。
日本にも度々来日。ウェルナー・ミューラー・オーケストラで録音した楽曲「ペピート」は、テレビ関西のバラエティ番組『よーいドン!』の人気コーナー「となりの人間国宝さん」テーマ曲として使用され、内容とマッチした陽気な曲調が話題となり関西地区では隠れた有名曲となっていたが、2010年にデジタル配信としてリリース。
ウェルナー・ミューラー(リカルド・サントス)の演奏
Ricardo Santos(リカルド・サントス)
Werner Muller And His Orchestra
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