はじめに
この曲もオールディーズのコンサートでは定番。原題は「Runaway」、邦題は「悲しき街角」。
デル・シャノン(Del Shannon)が61年2月に発表したシングル。
ファルセットや短調から長調への転調を特徴とし、同年4月から4週連続全米一位を記録した。
漣健児訳詩、飯田久彦歌唱による日本語バージョンも日本でヒットした。
日本でも大ヒットで音楽番組では坂本九はもちろん飯田久彦や多くの男性歌手が競って歌っていた。筆者は毎日これを口ずさんでいた記憶がある。
日本発売盤ジャケット
デル・シャノン(Del Shannon)
デル・シャノン(Del Shannon)のデビューヒット
軍隊出身でカーペットの販売で生計を立てていたバンドマンのデル・シャノン(Del Shannon)がこの曲のデビュー・ヒットにより、ソロのメジャーアーティストへの仲間入りを果たした。
ピアノ演奏はモー・ウェクスラー(ドイツ語版)、間奏のクラヴィオリン(英語版)演奏はシャノンのバンド仲間のマックス・クロク(英語版)。(クロク考案のクラヴィオリンはミュージトロンとも呼ばれる)
タイトル原案は『リトル・ランナウェイ』であった。これが何故原題に変わったのかは不明。
『悲しき街角』の邦題で日本でも大ヒットしたため、これ以降デル・シャノン(Del Shannon)の他の曲の邦題にも「街角」が使われるようになり「街角男」の異名を授かった。
デル・シャノン(Del Shannon)のプロフィール
34年12月30日、ミシガン州 グランズラピッツ ( Grand Rapids ) に生まれた。
14歳の時ギターと出会い、ナイトクラブにまで出入りしては家で猛練習をするという毎日だった。
ハイスクール時代にはすでに自分のバンドを結成し、そして本格的に活動を開始した。
その後陸軍に入隊するが、ここで更にギターの腕に磨きをかけた。
除隊後オルガニストのマックス・クルック ( Max Crook ) とともにロック・バンドを結成し、地元ミシガンの ハイ・ロー・クラブ ( Hi-Lo Club ) で音楽活動を続ける。
ヒットに恵まれず何度かの挫折を経験した後に、61年に発表した 「 悲しき街角 ( Runaway )」 がトップチャートを獲得する大ヒットとなり、華々しくレコード・デビューを飾った。
その後デル・シャノンはヒット曲を連続して生み出して行く。
63年イギリスの Royal Albert Hall で開かれたコンサートでは The Beatles と初の共演。
成功を手にしたのと引き替えに、デル・シャノン はこの頃から精神のバランスを少しづつ崩し始め、アルコールとの付き合いを深め、いわゆるアルコール中毒へと陥ってしまう。
65年の 「 Stranger In Town 」 を最後に、68年までに10数枚のシングルをリリースするが、いずれも不発に終わり、全盛期の輝きを取り戻すまでには至らなかった。
その後82年リリースのアルバム からのシングル 「 Sea of Love 」 によって、久しぶりに全米チャートのトップ40に入った。
一方、プロデューサーとしての手腕は存分に発揮していた。しかし、自分のセールスにつながる事はなく、状況は一向に変わることはなかった。
日本には67年初来日。 85年8月には18年振りに来日し、フジTV 「 ミュージック・フェア」 などに出演した。
又、テレビ朝日で放送されたオールディーズの特別番組にも出演したが、番組開始10分過ぎに入った御巣鷹山の日航機事故特別臨時ニュースのため 、デル・シャノンのシーンがカットになった。
90年2月8日、自宅で猟銃で自らの命を断っている デル・シャノン の遺体が発見された。様々な理由が考えられたが真相は分かっていない。 享年56歳。
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デル・シャノン(Del Shannon)の動画
RUNAWAY Del Shannon
34年生まれミシガン州出身のシンガーソングライターの彼がデビューシングルのこの曲でビルボード1位を獲得するヒットとなった。
ヒットからかなりの年月を経てもこのような舞台で元気に歌っていた。
米国デビュー当時の有名なTV番組の画像。別音源との合成と思われる。
カバーセレクション
Bobby Vinton
エラプション
飯田久彦
日本語カバー曲は沢山の歌手で出ていたはずだが当時の録音のものは削除されてしまい、現在アップされて残っているのは飯田久彦のこれのみ
ベンチャーズ
スリー・ファンキーズ
映画「Crime Story」の中で使われた
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覆面バンド「トラヴェリング・ウィルベリーズ」
覆面バンド「トラヴェリング・ウィルベリーズ」以下はWikipediaからの引用
、1988年に結成された覆面バンド。
各アーティストの所属レコード会社が異なる関係上、全員が「ウィルベリー姓の兄弟」という設定(ただし『Vol.1』ではチャーリー・T・ジュニアと1人だけウィルベリー姓ではない人物がいる)で実名を伏せ、覆面バンド(サングラス着用)というコンセプトであった。
ただし、演奏やパフォーマンスで特定は容易。また、レコード会社の関係でプロモーションは行わなかったが、それでも6週連続3位とアルバムセールスは好調であった。
メンバー
Nelson Wilbury / Spike Wilbury、ジョージ・ハリスン(元ビートルズ)
Otis Wilbury / Clayton Wilbury、ジェフ・リン(エレクトリック・ライト・オーケストラ)
Lucky Wilbury / Boo Wilbury、ボブ・ディラン
Charlie T. Jnr / Muddy Wilbury、トム・ペティ
Lefty Wilbury、ロイ・オービソン
このグループでロイ・オービソンが急死したためその後釜候補としてデル・シャノン(Del Shannon)の名前が挙がったが真相は不明のままとなった。
Traveling Wilburys
<歌詞>
As I walk along, I wonder
A-what went wrong with our love
A love that was so strong
And as I still walk on, I think of
The things we’ve done together
While our hearts were young
I’m a-walkin’ in the rain
Tears are fallin’ and I feel the pain
Wishin’ you were here by me
To end this misery
I wonder
I wah-wah-wah-wah-wonder
Why
Why, why, why, why, why
She ran away
And I wonder
Where she will stay
My little runaway
A-run, run, run, run, runaway
I’m a-walkin’ in the rain
Tears are fallin’ and I feel the pain
Wishin’ you were here by me
To end this misery
And I wonder
I wah-wah-wah-wah-wonder
Why
Why, why, why, why, why
She ran away
And I wonder
Where she will stay
My little runaway
A-run, run, run, run, runaway
A-run, run, run, run, runaway
A-run, run, run, run, runaway
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