サン・トワ・マミー|【新しい命を吹き込む】忌野清志郎

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RCサクセションの忌野清志郎が新しい命を吹き込む

【日本は64年越路吹雪で火が付く】サン・トワ・マミー|アダモ
62年11月発表した「サン・トワ・マミー」が63年ベルギーで大ヒット。ベルギーの国民的歌手となる。詞はアダモ自身の少年時代の経験がベースになり、失恋しても諦められない気持ちが描かれている。日本では岩谷の詞で歌う越路吹雪で知った人が多い。

 『サン・トワ・マミー』は、1988年に発表したRCサクセションのカバーアルバム『COVERS』に収録。この曲には、ゲストとして山下洋輔、更に桑竹居助の偽名にてサザンオールスターズの桑田佳祐が参加している。

 本家・アダモや越路吹雪が歌い既に有名曲であったが、忌野清志郎の独特な歌唱によってオリジナル曲の様な印象を多くの人に与えている。

 歌詞は越路が歌った岩谷の訳詞をベースとしているが、ボーカルの忌野清志郎によって一部改変されている。

 RCサクセションによるカバーバージョンは、フジテレビのドラマ『やっぱり猫が好き』のエンディングテーマ、日産自動車の企業CM曲や、映画『バカヤロー!』シリーズの主題歌として使用された。

忌野清志郎

 1988年発売のRCサクセションのアルバム『COVERS』は洋楽ヒット曲にオリジナルの日本語詞をつけた楽曲を収録。
 
 原発について歌った「ラヴ・ミー・テンダー」と「サマータイム・ブルース」などが問題になり、当時の所属会社東芝EMIからは発売できずに1988年6月22日付けの新聞広告で「素晴らしすぎて発売出来ません」と掲載した。

 結局、東芝は昨今の経理不正問題でも分かるように、臭いものにふたをする企業体質なのだろうと思う。そういう企業は、文化の独立性を平気で踏みにじるのだと、この事実は告げているはずだ。

 このアルバムは参加メンバーも桑田圭祐(Isuke Kuwatakeの別名)、泉谷しげる、山下洋輔など多士済々。

 この広告が転機になり、本作を望むファンの声が高まり、またマスコミに取り上げられたことで世論の後押しもあり、シングル、アルバム共にRCサクセションの古巣キティレコード(現・ユニバーサルミュージック)から8月15日(終戦記念日)に発売が実現した。

 発売中止騒動や過激な内容の話題性から、シングル・アルバム通じてRC初のオリコンチャート1位を獲得。RCサクセション唯一のオリコン1位獲得作品である。

 『サン・トワ・マミー』はシングルカットはされていないが、1988年公開の映画『バカヤロー! 私、怒ってます』主題歌や、フジテレビ『やっぱり猫が好き』エンディングテーマ、日産自動車企業CM(ルマン参戦キャンペーン)などに起用され、RCサクセションの代表曲の一つとなった。

映画『バカヤロー!私、怒ってます』 予告篇

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忌野清志郎の過激な歌詞アレンジ

 RCサクセション版の『サン・トワ・マミー』では、忌野清志郎に合わせ主人公を男性に変更。基本的には岩谷時子の歌詞を踏襲しており、アレンジというよりは替え歌に近い。

 岩谷版の歌詞では『街に出れば 男が誘い ただ意味なく つきまとうけど この私が ゆきつく処は あなたの胸の 他にないのよ』だが、

 清志郎版の歌詞では『旅に出れば 女が誘い ただ意味なく ぶち込むけれど この僕の いきつくとこは おまえの胸の 他にないのさ』という具合にかなりハードな歌詞のアレンジになっている。

 真面目に作詞したというより、越路の『サン・トワ・マミー』が好きで歌っているうちに、なんとなく清志郎的な替え歌になってしまったという雰囲気である。

 クレジットなどどうでもいいのだと思う。清志郎は恐らくアダモも越路吹雪も岩谷時子も含めて『サン・トワ・マミー』という曲が好きだっただけなのだろう。

 1994年12月2日放送の『笑っていいとも!』に出演しギター1本で歌った

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