- Dusty Springfield(ダスティ・スプリングフィールド)
- James Brown(ジェームス・ブラウン)
- Oscar Peterson
- Boney M.
- Jay Kay Live At Covent Garden-Jamiroquai
- Pat Martino & John Scofield
- Robert Mitchum
- Lisa Shaw
- Ella Fitzgerald & Tom Jones
- Johnny Rivers
- Marvin Gaye
- Christophe Willem
- Boogie Pimps
- Twinset
- Frank Sinatra
- Stevie Wonder
- Cher 1966
- Stanley Turrentine(ジャズ)
はじめに
この曲はシンガーソングライターのボビー・ヘブ(Bobby Hebb)が66年に放ったヒット曲。
原題は「Sunny」、邦題「サニー」
1938年7月26日音楽の都テネシー州ナッシュビル生まれの黒人。
12歳の若さでカントリー・ウェスタンの殿堂GRAND OLEOPRYに黒人として初出演し、チェット・アトキンスにギターを師事し、ミッキーとシルビアの解散後、ボビーとシルビアのデュオを結成している。
ボビー・ヘブ(Bobby Hebb)の家庭環境
ボビー・ヘブ(Bobby Hebb)は6歳年上のハル・ヘブとの二人兄弟であった。父はギターやトロンボーンをたしなみ、母はピアノとギターを演奏した。
兄は一足先にタップダンスを習っていた。ボビーが3歳の誕生日、1941年7月26日にジェリー・ジャクソン・レヴューというヴォードヴィルのステージに、兄に誘われて昇った。
3歳だから当然歌うというほどのものではなく、適度に音楽に合わせて身体を動かした程度だったと思われる。それでもボビーにとってそれが初ステージとなった。
以来両親とハルとボビーの4人はしばしばステージに立つようになり、ボビーも徐々に歌とダンスを覚えていった。
1954年ボビーはさらに音楽をやりたいとシカゴに行き、チェス・レコード周辺で活動を始めた。
名曲誕生の背景
その後シカゴからニューヨークに行き活動をしていた。
そして1963年11月22日、アメリカ大統領ジョン・F・ケネディがダラスで暗殺される。アメリカ中が悲しみに包まれているそのさなかに、ボビーに悲劇が追い討ちをかけた。
ボビーの兄ハルが翌日の23日に強盗に襲われ帰らぬ人となった。
当時25歳のボビーやヘブ家にとって二重の悲しみとなった。
そしてボビーはその亡き兄の思い出を1曲の歌にしたためる。それがこの「SUNNY」という曲となった。
だが後日ボビー本人は兄の死との関係を否定している。
この曲はその後200以上のカバーがレコーディングされ、スタンダードとしての地位を確立した。
日本では日産サニーのCMにも採用された。
ボビー・ヘブが書いたこの『SUNNY』は66年に全米チャート2位/R&Bチャート3位を記録し、ミリオンセラーとなった。
この曲のプロデューサーはJerry Rossである。
しかもこの曲はKing of Cover Songと呼ばれ、あのジェームス・ブラウン(JB)やマーヴィン・ゲイのカバーが生まれ、この『SUNNY』だけのコンピレーション・アルバムまで制作された。
これはドイツのDJが、パーティでしばしば『SUNNY』ばかりいろいろなバージョンをかけていたところ、その受けが良かったことが、コンピレーションを作ろうという動きとなった。
しかしボビー・ヘブは3000曲以上を作ったというが、ヒットしたのは唯一この曲だけである。
この曲はサニーと語りかけながら哀調を帯びたメロディが続くのは作られた経緯に起因している。
しかし単なるラブソングではなく、上述のように「Sunny」を兄もしくは神とみなしてこの曲を聞くと、哀調のあるメロディが説得力を持つ。
彼の唯一のアルバム『SUNNY』のレコードジャケットはこのように
白人中産階級のマーケットを意識して笑顔の白人女性を使ったものになっている。
またこの曲はKing Of Cover Songと呼ばれるほど500以上のカバーがあり、日本では日産サニーのCMにも採用されたり勝新太郎・堺正章・平山三紀・奥田民生等がカバーしている。
この曲の歌詞について上述したように兄ハルの死との関係を指摘する説や本人がそれを否定していることなどから謎が多い。
また歌詞が過去形から最後に現在形に変化していることなど不明な点が数多く指摘されている。これらの点に関して考察しているこのサイトが参考になる。
なおボビー・ヘブは08年に来日公演した後、10年に死去。合掌。
Bobby Hebb(ボビー・ヘブ)の動画
オリジナル
ギターの弾き語りも良い味
King of Cover Song
Dusty Springfield(ダスティ・スプリングフィールド)
James Brown(ジェームス・ブラウン)
Oscar Peterson
Boney M.
Jay Kay Live At Covent Garden-Jamiroquai
Pat Martino & John Scofield
Robert Mitchum
Lisa Shaw
Ella Fitzgerald & Tom Jones
Johnny Rivers
Marvin Gaye
Christophe Willem
Boogie Pimps
Twinset
Frank Sinatra
Stevie Wonder
Cher 1966
Stanley Turrentine(ジャズ)
日本のアーティストも異色の顔ぶれ
平山三紀
勝新太郎
和田アキ子
MIKO(弘田三枝子)
上とは全く曲調が異なる
<歌詞>
Sunny, yesterday my life was filled with rain.
Sunny, you smiled at me and really eased the pain.
The dark days are gone, and the bright days are here,
My Sunny one shines so sincere.
Sunny one so true, I love you.
Sunny, thank you for the sunshine bouquet.
Sunny, thank you for the love you brought my way.
You gave to me your all and all.
Now I feel ten feet tall.
Sunny one so true, I love you.
Sunny, thank you for the truth you let me see.
Sunny, thank you for the facts from A to C.
My life was torn like a wind-blown sand,
And the rock was formed when you held my hand.
Sunny one so true, I love you.
Sunny, thank you for the smile upon your face.
Sunny, thank you for the gleam that shows its grace.
You’re my spark of nature’s fire,
You’re my sweet complete desire.
Sunny one so true, I love you.
Sunny, yesterday my life was filled with rain…
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