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悲しきカンガルー(Tie Me Kangaroo Down Sport)~Rolf Harris,Pat Boone

Artist(English)
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作者ロルフ・ハリス(Rolf Harris)の特異な人物像

 57年オーストラリアの漫画家兼TVタレントであるロルフ・ハリス(Rolf Harris)が27歳の時に作り歌ったのが「悲しきカンガルー」で原題は「Tie Me Kangaroo Down Sport」

 作詞作曲は、オーストラリア出身で22歳でイギリスに渡ったロルフ・ハリス。
BBCテレビに入って漫画家、パーソナリティとして活躍。

 まず1960年にイギリスでヒット、1961年に当のオーストラリアでヒット、1963年に全米3位になって世界的になった。

 原詩には人種差別的、または動物虐待と受け取られるような部分があるようで軽快でコミカルな音楽の印象とはまた別の側面があるらしい。

 歌詞はカンガルーを縛り付けて楽しむ子供の悪戯の内容である。全英で60年に9位。

 英国では現在も多才な活動を続けているようだが、日米では「一発屋」の印象が強い。

 タイトルにある「Sport」とはオーストラリア英語で「男」の意味であり歌詞の流れから「Curl」「mate」「Jack」「Mac」の言い換えでもあるので「君」と話しかけていると理解するのが正しいらしい。

 また原住民族アボリジニの差別用語「Abos」を使った連は後に削除されている。

 即ちロルフ・ハリスはブラックユーモアに満ちた人物で人によっては不快感を持つような言動があったらしい。
 2014年には英国で強制わいせつで有罪となった。

ロルフ・ハリス被告が強制わいせつで有罪 -
英国発・話題のニュース - ロルフ・ハリス被告が強制わいせつで有罪、自身の娘の友人を含む少女たちに不適切な行為

ロルフ・ハリス(Rolf Harris)のオリジナルバージョンでは

 この曲をレコーディングした時、彼は4人のバックミュージシャンに10%の印税を提示したのですが、誰もこんなに売れる曲と思わなかったので、印税の代わりに現金28ポンドで手を打ったという。

 ライブ演奏の中でポワポワとかポコポコとか言う音を出しているのは、彼が「ウォブル・ボード」と名付けた、60cm×90cmの建築資材の合板。映像の中で彼が「演奏」している、ゴルバチョフの絵が描いてある板。

 アート・スクール出身なので、デザインも彼自身。

 原曲は、オーストラリアの牧場主が臨終の時に、ベッドから片ひじで身を起こして、集まった仲間たちのそれぞれに、オレが死んだらこうしてくれ、という遺言を言っている場面の歌なので、ちょっとブラック。

 Tie Me Kangaroo Down, Sport の「Me」は俗語で、「My」の意味。なので、「オレのカンガルーをつなぎとめてくれよな」。

 「Sport」もオーストラリアの俗語で、「スポーツマンシップをもって寛大に受け入れる人」の意味から「君」という呼びかけになる。

 原曲では、彼が飼っている、「ワラビー、ボタンインコ、コアラ、カモノハシの面倒を見てくれ、伝統楽器の笛を吹いてくれ」、という要望を「カール、ジャック、マック、ビル、ブルー」に出し、最後には、「オレが死んだらオレの皮をはいでくれ、フレッド」、というとんでもない要望を出すが、そこからは周りに集まっていた人達のセリフになって、「クライドが死んだのでオレらはクライドの皮をはいだ。物置にぶら下がってるやつがそうさ」で終わる。

 実は早い段階でカットしたようだが、「アボリジニの奴隷を解放してくれ、ブルース」という歌詞が、元々は入っていた。ハリス自身2006年に、その歌詞については後悔している、と表明した。

 2005年には「ウィグルズ」というバンド名で再録音しており、その時はさらに前後の歌詞をカットして、「ワラビー、ボタンインコ、コアラ、カモノハシの面倒を見てくれ」の部分のみにして発表。それが功を奏して、現在は子供たちの歌として定着している。

 日本語カバーはザ・ピーナッツとダニー飯田とパラダイスキングの2つが有名であるが前者はアップされるとすぐに削除されるようで見つけることが出来なかった。前者の歌詞の内容は男女の色恋沙汰を歌っていて原詩とは全く関係ない内容になっているらしい。

 日本においてはパットブーンのバージョンが定番になっていて、僕もオリジナルはパット・ブーンだと思っていた。ところがアメリカではパット・ブーンのバージョンは全く売れず日本だけで売れたらしい。

日本でヒットしたイメージとは異なるオリジナル

Rolf Harris(ロルフ・ハリス)「The Kangaroo Song」

Rolf Harris- Royal Albert Hall- Tie Me Kangaroo Down Sport

ビートルズとロルフ・ハリスがコラボしたバージョン

 ラルフはビートルズの4人に要望を出すという歌詞に変えて歌っている。やはり、臨終の場面である、という設定から入る。

 「1年に1回は髪を切ってくれよ、髪が耳にかかっちゃ聞こえないだろ、君たち」

 「オレのペットのディンゴは言葉が分からないんだから、いじめるんじゃないぞ、リンゴ」

 「ジョージのギターはスムーズじゃないんだよな、ポロン」(ここでジョージがことさらにギターを強調するのが笑える♪)

 「オレを壁に寄りかからせてくれよ、ポール。キャーキャーひゅーひゅー言ってやるぜ。」

 「ヒットを出し続けてくれよ、少なくともオレが死ぬまではな、ジョン」

 で、最後、「クライドが死んだので、やつの皮をはいだ。リンゴがドラムに張ったよ」

Rolf Harris & The Beatles 63年BBCラジオ

Rolf Harris ::: Beatles ::: Tie Me Kangaroo Down Sport (with lyrics)

パット・ブーン他のカバー

 1963年にパット・ブーンがカヴァー、アメリカでは全く売れなかったようだが、日本ではロルフ・ハリスよりもパット・ブーンでヒット、【今週のベスト・テン】では1963年8月から11月にかけてランクイン(最高3位)していた。

Pat Boone(パット・ブーン)

Pat Boone Tie Me Kangaroo Down Sport 1963

Connie Francis(コニー・フランシス)

<削除された>

The Brothers Four

Brothers Four – Brothers Four. Tie Me Kangaroo Down, Sport

ブラフォーの比較的新しいライブ

YouTube

Ray Conniff

Tie Me Kangaroo Down Spot Ray Conniff Singers

Olivia N-John & Glenn Campell

Olivia N-John & Glenn Campell "TIE ME KANGAROO DOWN"

Dean Martin & George Gobel

Dean Martin & George Gobel – Tie Me Kangaroo Down, Sport

ダニー飯田とパラダイスキング

ダニー飯田とパラダイス・キング  悲しきカンガルー 1963 / Tie Me Kangaroo Dow

鈴木やすし

鈴木ヤスシ(やすし) 悲しきカンガルー

ザ・ピーナッツ

このジャケットがあるのでレコーディングしたようだがアップされていない。

<追記:アップされた>

ザ・ピーナッツ 悲しきカンガール 1964 / Tie Me Kangaroo Down Spot

<歌詞>

SPOKEN: There’s an old Australian stockman lying, dying. He gets himself up
onto one elbow and ‘e turns to his mates, who are all gathered around and ‘e says:

Watch me wallabies feed, mate
Watch me wallabies feed,
They’re a dangerous breed, mate
So watch me wallabies feed
Altogether now!

CHORUS:
Tie me kangaroo down, sport
Tie me kangaroo down
Tie me kangaroo down, sport
Tie me kangaroo down

Keep me cockatoo cool, Curl,
Keep me cockatoo cool
Ah, don’t go acting the fool, Curl
Just keep me cockatoo cool
Altogether now!

(CHORUS)

‘n’ take me koala back, Jack
Take me koala back
He lives somewhere out on the track, Mac
So take me koala back
Altogether now!

(CHORUS)

Let me abos go loose, Lew
Let me abos go loose
They’re of no further use, Lew
So let me abos go loose
Altogether now!

(CHORUS)

And mind me platypus duck, Bill
Mind me platypus duck
Ah, don’t let ‘im go running amok, Bill
Just mind me platypus duck
Altogether now!

(CHORUS)

Play your didgeridoo, Blue
Play your didgeridoo
Ah, like, keep playin’ ‘til I shoot thru, Blue
Play your didgeridoo
Altogether now!

(CHORUS)

Tan me hide when I’m dead, Fred
Tan me hide when I’m dead
So we tanned his hide when he died, Clyde
And that’s it hangin’ on the shed!!
Altogether now!

(CHORUS)

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