【日本の方が大ヒット】砂に消えた涙|【クレモナの虎】ミーナ

Artist(English)
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はじめに

 ミーナ(Mina Mazzini)「月影のナポリ(Tintarella di luna)」(59年)と並ぶ日本での代表曲。

 作詞アルベルト・テスタ(A.Testa)作曲ピエロ・ソフィチ(Piero Soffici)。

 原題「Un Buco Nella Sabbia」、邦題「砂に消えた涙」
 
 64年イタリアで発売になりヒット・パレードで7位を獲得したが、日本での方が大ヒットとなった

 原題の「Un Buco Nella Sabbia」を直訳すれば「砂の穴」という素っ気ないもの。

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ミーナ(Mina Mazzini)のプロフィール

 1940年3月北イタリア・クレモナ(ヴァイオリンの生産地として有名)で名門の家に生まれたミーナは、その歌いぶりと派手なうわさで”クレモナの女虎(La Tigre di Cremona)”と呼ばれ、イタリアン・ポップス界ではミルバ(Milva)と並ぶ女王的存在である。

 1958年にレコード・デビューし、翌年度サンレモ音楽祭で歌われた曲のカヴァーがヒット、60年にはアルバムもリリース、抜群のスタイルと美貌もあって人気歌手となった。(ミルバをゴーロの豹、ミーナをクレモナの虎と並び称すようである)

 63年イタリアの俳優と不倫の恋の末男児を出産し、カトリックの戒律の厳しい国情から、彼女は各方面から激しい非難にさらされ、挙句の果てに1年間テレビとラジオから謹慎処分となった。

 その後ファンからの熱い要望で謹慎が解け、彼女は再び活発な音楽活動を始めるが、1978年突如として公の場でのライヴ活動を完全に停止してしまう。

 私生活をパパラッチに追いかけられ、体調を崩してしまい家庭生活を大事にしたいというのが理由だったという。

 しかし70歳を超えた今でも結構なハイペースで録音を続けていて年に1~2枚のアルバムを発表しており、現在では120枚を超えるという。

 イタリアで彼女の人気は今も衰えることなく子供から大人まで広い支持を受けている。

 日本では前述の「月影のナポリ(Tintarella di luna)」や65年の「別離(Un anno d’amore)」と共にこの曲がヒットした

 イタリア本国でこの曲はシングルでは日本ほどのヒットとはならなかったものの、1965年イタリアのLP売り上げランキングではこの曲が収録された「Studio Uno」がビートルズ、ローリング・ストーンズを抑えて堂々の1位となっている。

 なお61年には来日したようだが、これは「月影のナポリ」の日本でのヒットによるものと思われる。

 「砂にきえた涙」とミーナ盤だけがひらがな表記になってる。A面が日本語盤でオリジナルのイタリア語盤がB面になってる。

ベスト盤アルバム「Un Buco Nella Sabbia」のジャケット写真

 大人の官能的な魅力を前面に出してる。

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ミーナ(Mina Mazzini)の動画

Un Buco Nella SabbiaーMINA

Mina Un Buco Nella Sabbia

日本語バージョン

砂に消えた涙(日本語) UN BUCO NELLA SABBIA-Minaミーナ

あまい囁き- ミーナ

 ダリダとアラン・ドロンの「あまい囁き」が日本ではヒットしたが、オリジナルはミーナが歌っている。

Mina e Javier Zanetti – Parole Parole

日本での大ヒット 弘田三枝子 ザ・ピーナッツ

 日本語のカバーは数多いがリアルタイムでよく聞いていたのはやはり弘田三枝子。東京オリンピックの直後に発売された。そのコロムビア移籍第1弾のシングルが大ヒットとなった。

弘田三枝子(64年12月発売)

 やはり聞きたいのは当時の音源なのだが、すぐに削除されて現在YouTubeで見られるのは整形後のライブ映像で音質も悪く外見も歌い方も当時の面影が失われており紹介するのは断念する。

 再アップされたので今のうちにどうぞ

砂に消えた涙

ザ・ピーナッツ(65年発売)

ザ・ピーナッツ,砂に消えた涙 (Un Buco Nerra Sabbia)

 ザ・ピーナッツのカバーについての詳しい解説がここにある。

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伊東ゆかり(65年発売) サンレモのゆかりより

砂に消えた涙「サンレモのゆかり」より

竹内まりや

竹内まりや 砂に消えた涙 (Italian)

麻丘めぐみ

麻丘めぐみ「砂に消えた涙」

 そしてYouTubeにはアップされていないが桑田佳祐もこの曲が好きなようで、いろんな機会に歌っていることはファンなら誰でも知っている。

 しかもアルバムで原坊が歌ってる「鎌倉物語」のイントロはこの曲からの引用だとか「可愛いミーナ」のタイトルに彼女の名前を引用してるとか、知る人ぞ知るつながりがある。

<歌詞>

Ho fatto un buco nella sabbia per nascondere
tutto quello che ho nel cuore per te,
ci ho messo dentro tutte quante le mie lacrime
e le bugie che inventavi per me

E quando spunta, quando spunterà la luna
avrò per sempre dimenticata.
E quando spunta, quando spunterà la luna
sarò di un’altro innamorata.

Farai un buco nella sabbia per nascondere
la delusione che ora provi per me,
credevi forse che sarei venuta a piangere
e invece non tornerò più da te

E quando spunta, quando spunterà la luna
avrò per sempre dimenticata.
E quando spunta quando spunterà la luna
sarò di un’altro innamorata.

直訳日本語

私は砂に穴を掘りました、隠すために
私の心にあるあなたへの思いを
私はそこに置く、私の涙に込められた全てのものを
そして私のために私がついた嘘を

そして月が昇るころ、次の昇る頃には
私はすっかり忘れていることでしょう
そして月が昇るころ、次の昇る頃には
私は他の人と恋に落ちていることでしょう

あなたは砂に穴を掘るでしょう、隠すために
あなたが私に見せている失望を
多分あなたは信じていた、私が泣くことになることを
そしてあなたの元に私が帰らないだろうことを

日本語バージョン歌詞

 上記の直訳と比べて下記の「漣 健児」の訳詩を読んでもらいたい。曲の背景が全く異なっていることに気づくであろう。

 当時はこういうことが平気で横行していた時代である。「漣 健児」についてはここに詳しい。

訳詞:漣 健児  日本:弘田三枝子&ザ・ピーナッツ

青い月の光を浴びながら
私は砂の中に
愛の形見をみんなうずめて
泣いたのひとりきりで

あぁ、あなたが私にくれた
愛の手紙、 恋の日記
それのひとつひとつのものが
偽りのプレゼント

白い波のうちよせる海辺で
私は砂の中に
恋の想い出みんなうずめて
泣いたのひとりきりで

あぁ、あなたが私にくれた
甘い言葉、熱いキッス
それのひとつひとつのものが
偽りのプレゼント

おまけ

 最後までよんでくれた貴方へのプレゼントとして2010年ミーナのレコーディング風景をどうぞ。2010年というのは彼女が丁度70歳の老女(失礼!)のはずだがルックスも声も若々しい。

Walking The Town – MINA

Mina – Walking the town (2010)
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