【ダバダバダ】男と女|ジャズ・ボサノバのカバー&英仏語歌詞

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映画音楽制作の余談

 ヒロインの死んだ夫の回想シーンで夫役のピエール・バルーは「ボサ・ノヴァ・サラヴァ(ボサ・ノヴァ万歳!)」を歌っている。

 彼は元プロバレーボール選手でギタリストで歌手・脚本家・プロデューサー、そしてボサ・ノヴァをフランスに紹介したシンガー・ソングライター。

 ブラジル音楽界の巨匠バーデン・パウエルに歌い手であるピエール・バルーも加わってこの曲が作られたという。

 この映画は当時世界中で大ブームとなっていたボサ・ノヴァという新しい音楽のプロモーション・フイルムでもあった。

 またアコーディオンを弾いていたフランシス・レイを新進気鋭の若手監督クロード・ルルーシュに引き合わせたのはピエール・バルーであった。

 しかしその後商業主義を嫌ってルルーシュとは別の道を歩むことになる。

 ピエール・バルーは59年ポルトガルでブラジル音楽と出会い、その後南米を旅してブラジルでギタリストをしていた。

 その後フランスに戻りレコードレーベル「サラヴァ(SARAVAH)」を作り、フランスにボサ・ノヴァを紹介する役目を果たす。このためFレイとはフレンチ・ボサノヴァの盟友である。

 ピエール・バルーとデュエットしたニコール・クロワジールはこの「男と女」がヒットするまではチューズデイ・ジャクソンという変名で英語のジャズナンバーを歌っていた。

 ヒットをきっかけに本名でシャンソン歌手のスタートを切りオランピア劇場などでコンサートを開き75年の東京音楽祭で来日もするようになった。

 余談であるが映画の中でアヌーク・エーメの亡夫を演じたピエール・バルーがこの映画の縁で実際にアヌーク・エーメと結婚することになるが3年で離婚した。

 ピエール・バルーはその後80年代に日本人女性と結婚し日本に住み各地でコンサートを開いていたそうである。

 また86年にこの映画と同じスタッフ&キャストでアンヌとジャン・ルイ20年後の物語を描いた映画「男と女Ⅱ」が作られている。

 音楽とは関係ないが今回の調査で数多くのブログを読んだ。その殆ど全てでヒロインを演じたアヌーク・エーメの美しさに賛辞の言葉が連ねられていた。

 ちなみに彼女はこの映画でゴールデン・グローブの主演女優賞を獲得している。ルルーシュの映像技術、レイの音楽と並んで彼女の美しさがこの映画を名画たらしめている柱であるというのが、どうも一般的な評価のようである。

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カバーセレクション

Clementine(クレモンティーヌ)

 ジャズ・ボサノヴァを得意とするフランス人歌手。

 NHK Eテレフランス語番組に出演している。09年から京都市名誉親善大使。「天才バカボン」などのアニメが好きという。

Claudine Longet(クロディーヌ・ロンジェ)

 60年代70年代にアメリカで活躍したフランス人歌手・女優。

 元夫はアメリカ人歌手のアンディ・ウィリアムス。

The Walter Wanderley Trio

 60年代後半から70年代前半に日本でも紹介されたブラジル生まれのジャズ・オルガニストのワルター・ワンダレイが率いるトリオ

101 Strings Orchestra

 イージーリスニングでは定評

Dick Delaney

 ハモンドオルガン奏者

Ferrante and Teicher

 ジュリアード音楽院出身のピアノデュオ

Martine St-Clair

 カナダのシンガー・ソングライター

Balanço

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日本のカバー

 日本のアーティストも歌っていたはずだが、例によってアップされたファイルを見つけるのは至難の業であった。

ザ・ピーナッツ(メドレーの1曲目が「男と女」)

高英男

歌詞 仏語・英語

UN HOMME ET UNE FEMME (Paroles : Pierre Barouh / Musique : Francis Lai)

Comme nos voix ba da ba da da da da da da
Chantent tout bas ba da ba da da da da da da
Nos cœurs y voient ba da ba da da da da da da
Comme une chance comme un espoir
Comme nos voix ba da ba da da da da da da
Nos cœurs y croient ba da ba da da da da da da
Encore une fois ba da ba da da da da da da
Tout recommence, la vie repart

Combien de joies
Bien des drames
Et voilà !
C’est une longue histoire
Un homme
Une femme
Ont forgé la trame du hasard.

Comme nos voix
Nos cœurs y voient
Encore une fois
Comme une chance
Comme un espoir.

Comme nos voix
Nos cœurs en joie
On fait le choix
D’une romance
Qui passait là.

Chance qui passait là
Chance pour toi et moi ba da ba da da da da da da
Toi et moi ba da ba da da da da da da
Toi et Toi et moi.

*****

A MAN AND A WOMAN Pop version of the title theme to the 1966 film starring Anouk Aimee and Jean-Louis Trintignant. (English words by Jerry Keller / Music by Francis Lai)

When hearts are passing in the night, in the lonely night
Then they must hold each other tight, oh, so very tight
And take a chance that in the light, in tomorrow’s light
They’ll stay together, so much in love

And in the silence of a mist, of a morning mist
When lips are waiting to be kissed, longing to be kissed
Where is the reason to resist and deny a kiss
That holds a promise of happiness?

Though yesterday still surrounds you with a warm and
precious memory
Maybe for tomorrow we can build a new dream for you and me

This glow we feel is something rare, something really rare
So come and say you want to share, want to really share
The beauty waiting for us there, calling for us there
That only loving can give the heart

When life is passing in the night, in the rushing night
A man, a woman in the night, in the lonely night
Must take a chance that in the light, in tomorrow’s light
They’ll be together, so much in love
Together, so much in love

So tell me

You’re not afraid to take a chance, really take a chance
Let your heart begin to dance, let it sing and dance
To the music of a glance, of a fleeting glance
To the music of romance, of a new romance
Take a chance

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