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(2/2ページ)Will You (Still) Love Me Tomorrow~ザ・シュレルズ(The Shirelles)

Artist(English)
Will You (Still) Love Me Tomorrow~ザ・シュレルズ(The Shirelles)
黒人系のガールグループが台頭し、60年代前半黄金時代を築いた中で全員が高校の級友で57年結成のシュレルズが登場。60年11月21日から2週連続全米1位。ゴフィン&キングの名コンビ作品。ビートルズやアニマルズ等白人後続グループにも大きな影響を与えた
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シュレルズの音楽性

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 シュレルズのナンバーはメロディーはキャッチ―だが、ノリは粘りを感じる曲ばかり。

 シュレルズは、主にブリル・ビルディングのソングライター・チームから楽曲の提供を受けながら、前述の7曲以外では”Boys”(1960年)などのヒット曲を生み出していく。

 元々彼女たちのルーツであるゴスペルやリズム&ブルースのノリやリズム感に、白人のソング・ライターが紡ぎ出すポップ性が見事にマッチ。こうして独特のシュレルズ・サウンドが完成した。

 シュレルズ・サウンドの影響は、米国のみならず英国のボーカルグループに対して顕著になり、ビートルズをはじめとして、マンフレッド・マンによる”Sha La La”のカバー・バージョンが英国でヒットしている。

 アニマルズもブルース色の強い曲が多いのだが、アメリカでの人気を確実にする為、アメリカでリリースするシングルに関してはシュレルズのサウンドを参考にしてブリル・ビルディング系の作曲家の作品を数多くレコーディングしている。

 徹頭徹尾黒人によって全てを作り、ヒットチャートを狙った同時期のモータウン系グループとは違い、1960年代前半のアメリカにおいて黒人と白人の文化を見事に融合したスタイルを作り上げた功績は見逃せない。

名曲誕生のエピソード(若きジェリー・ゴフィン&キャロル・キング)

 ジェリー・ゴフィン(Gerry Goffin)は当時研究所の技術者として化学者の助手をしていた。キャロルは秘書として働いていた。

 ある日キャロルのところにドニーから電話があって、ザ・シュレルズが曲を探していると言ってきた。

 ジェリーは海兵隊予備役に編入されていて、その夜は会合があった。9時ころ家に帰ってきたら、テープレコーダーにメロディが吹き込んであって、ピアノの上にメモが置いてあった。

『ドニーがこれを欲しがっています。シュレルズ向きのメロディだと思います。実家に出かけるので歌詞書いておいてね。』



 ジェリーがテープを聞くと、歌詞はすぐに浮かんできた。キャロルが帰ってきてから、二人は一緒に最後の仕上げ作業を行った。

 多分二人の仕上げ作業は徹夜になったことと思われる。もうすぐ出勤の時間になる。

『But, will my heart be broken?
When the night Meets the morning sun?』
(でも、夜が明ける頃には、私のこのわくわくした気分は消え去ってしまうんでしょうね)

 明け方の淡い光が差し込むブルックリンの安アパートの台所でこの曲を書き終えて、見つめ合っている二人の姿を想像すると、この曲が歴史的名曲になった理由が分かる。

 二人は当時1台の車を共同で使っており、キャロルはその日仕事に行かなくてもよい日だったので、ジェリーを仕事場まで送ってからドニーのところに出来上がったばかりのこの曲を届けた。

 この曲をシュレルズが歌って1960年11月にTop100に入った。それから二か月後、キャロルとドニーがジェリーの働いている研究所にやってきて言った。

『ジェリー、あなたもう働かなくていいのよ。ドニーがアドバンスを1万ドルくれたの!』

 その時全米1位を獲得していたのだった。

 この時ジェリー・ゴフィンは21歳、キャロル・キング(Carole King)は18歳であった。このジェリー・ゴフィン&キャロル・キングのコンビはビートルズがソングライター・チームとしての目標に掲げたことで有名である。

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ビートルズがカバーした2曲

 ビートルズのデビューアルバム「Please Please Me」(1963年3月22日発売)の中で、「ザ・シュレルズ」の曲を2曲もカバーしていることはあまり知られていない。

1曲目 Boys

 その一つが「Boys」である。ハンブルグ時代からのカバー曲で、当時はリンゴの前任のピートベストがヴォーカルを担当していた。偶然にもハリケーンズ時代のリンゴ・スターも、この曲が持ち歌であった。通常異性の歌は性別に合ったものにするという慣習を無視して、ビートルズはそのまま歌っている。

 この「Boys」は、ザ・シュレルズが1960年に放った全米No1ヒット「Will You Love Me Tomorrow」のB面に収録された。

 このビートルズのカバーに関するWikipediaの記事が参考になる。

ボーイズ (シュレルズの曲) - Wikipedia

元歌のザ・シュレルズ・バージョン

The Shirelles – Boys (1960)

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ビートルズのカバー・バージョン

The Beatles – Boys – Live

当時の熱狂ぶりがわかるライブバージョン

The Beatles – Boys (Live / From "Eight Days A Week – The Touring Years")

2曲目 Baby It’s You

 主にブリル・ビルディングのソングライター・チームから楽曲の提供を受けていたシュレルズだが、その中でも若き巨匠バート・バカラック(Burt Bacharach)がバーニー・ウィリアムスと共に作った曲である。

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元歌のザ・シュレルズ・バージョン

The Shirelles – Baby it's you (original 1961)

ビートルズのファーストアルバム”Please Please Me”の音源

Baby It's You

ビートルズBBCラジオのライブ音源

名曲の名演といえる。ジョンの声は余裕と自信が漂っている。コーラスもワイルド。アルバム「Please Please Me」リリース直後の録音。

The Beatles: Baby It's You, Live at the BBC



カバーの多さが名曲の証(その2)

The Shirelles & Dionne Warwick

ディオンヌ・ワーウィックと本家シュレルズのコラボ

The Shirelles & Dionne Warwick – Will You Still Love Me Tomorrow

Roberta Flack

Will You Still Love Me Tomorrow by Roberta Flack Scandal (Season 5 Episode 8 Music)

パット・ブーン(Pat Boone)

Pat Boone – Will You Love Me Tomorrow
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