- 名曲誕生のエピソード(若きジェリー・ゴフィン&キャロル・キング)
- ビートルズがカバーした2曲
- カバーの多さが名曲の証
- キャロル・キング(Carole King)
- ダスティ・スプリングフィールド(Dusty Springfield)
- ブレンダ・リー(Brenda Lee)(1961年)
- Mike Berry & The Outlaws(1961年)
- フォー・シーズンズ(The Four Seasons)
- Ben E. King(1962年)
- クリフ・リチャード(Cliff Richard)
- Amy Winehouse
- ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)
- Smokey Robinson & The Miracles
- レスリー・グレース(Leslie Grace)
- The Shirelles & Dionne Warwick
- Roberta Flack
- パット・ブーン(Pat Boone)
- ヘレン・シャピロ(Helen Shapiro)
- リトル・エヴァ(Little Eva)
- リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)
- Bryan Ferry
- ニール・ダイアモンド(Neil Diamond)
- ベット・ミドラー(Bette Midler)
- Bee Gees
- The Zombies
- シフォンズ(The Chiffons)
- インゲル・マリエ・グンナシェン(Inger Marie Gunderson)
- 桑名正博
名曲誕生のエピソード(若きジェリー・ゴフィン&キャロル・キング)
ジェリー・ゴフィン(Gerry Goffin)は当時研究所の技術者として化学者の助手をしていた。
キャロルは秘書として働いていた。
ある日キャロルのところにドニーから電話があって、ザ・シュレルズが曲を探していると言ってきた。
ゴフィンは海兵隊予備役に編入されていて、その夜は会合があった。
9時ころ家に帰ってきたら、テープレコーダーにメロディが吹き込んであって、ピアノの上にメモが置いてあった。
『ドニーがこれを欲しがっています。シュレルズ向きのメロディだと思います。実家に出かけるので歌詞書いておいてね。』
ゴフィンがテープを聞くと、歌詞はすぐに浮かんできた。キャロルが帰ってきてから、二人は一緒に最後の仕上げ作業を行った。
多分二人の仕上げ作業は徹夜になったことと思われる。もうすぐ出勤の時間になる。
『But, will my heart be broken?
When the night Meets the morning sun?』
(でも、夜が明ける頃には、私のこのわくわくした気分は消え去ってしまうんでしょうね)
明け方の淡い光が差し込むブルックリンの安アパートの台所でこの曲を書き終えて、見つめ合っている二人の姿を想像すると、この曲が歴史的名曲になった理由が分かる。
二人は当時1台の車を共同で使っており、キャロルはその日仕事に行かなくてもよい日だったので、ゴフィンを仕事場まで送ってからドニーのところに出来上がったばかりのこの曲を届けた。
この曲をシュレルズが歌って1960年11月にTop100に入った。それから二か月後、キャロルとドニーがゴフィンの働いている研究所にやってきて言った。
『ゴフィン、あなたもう働かなくていいのよ。ドニーがアドバンスを1万ドルくれたの!』
その時全米1位を獲得していたのだった。
この時ジェリー・ゴフィン(Gerry Goffin)は21歳、キャロル・キング(Carole King)は18歳であった。
このジェリー・ゴフィン(Gerry Goffin)&キャロル・キング(Carole King)のコンビはビートルズがソングライター・チームとしての目標に掲げたことで有名である。
ビートルズがカバーした2曲
ビートルズのデビューアルバム「Please Please Me」(1963年3月22日発売)の中で、「ザ・シュレルズ」の曲を2曲もカバーしていることはあまり知られていない。
1曲目 Boys
その一つが「Boys」である。
ハンブルグ時代からのカバー曲で、当時はリンゴの前任のピートベストがヴォーカルを担当していた。
偶然にもハリケーンズ時代のリンゴ・スターも、この曲が持ち歌であった。
通常異性の歌は性別に合ったものにするという慣習を無視して、ビートルズはそのまま歌っている。
この「Boys」は、ザ・シュレルズが1960年に放った全米No1ヒット「Will You Love Me Tomorrow」のB面に収録された。
このビートルズのカバーに関するWikipediaの記事が参考になる。
元歌のザ・シュレルズ・バージョン
ビートルズのカバー・バージョン
2曲目 Baby It’s You
主にブリル・ビルディングのソングライター・チームから楽曲の提供を受けていたシュレルズだが、その中でも若き巨匠バート・バカラック(Burt Bacharach)がバーニー・ウィリアムスと共に作った曲である。
元歌のザ・シュレルズ・バージョン
ビートルズのファーストアルバム”Please Please Me”の音源
ビートルズBBCラジオのライブ音源
名曲の名演といえる。
ジョンの声は余裕と自信が漂っている。
コーラスもワイルド。アルバム「Please Please Me」リリース直後の録音。
カバーの多さが名曲の証
とても全部は紹介しきれないほどあるので、その一部だけどうぞ。
キャロル・キング(Carole King)
作曲者のキャロル・キングも歌ってる。
1971年の名作ベストセラー・アルバム「Tapestry(つづれおり)」のB面3曲目にさりげなく収録された。
ザ・シュレルズが渡されたデモはこれに近いものだったと思われる。
ダスティ・スプリングフィールド(Dusty Springfield)
ダスティも歌ってた。やはりいい。
ブレンダ・リー(Brenda Lee)(1961年)
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Mike Berry & The Outlaws(1961年)
フォー・シーズンズ(The Four Seasons)
Ben E. King(1962年)
クリフ・リチャード(Cliff Richard)
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Amy Winehouse
ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)
Smokey Robinson & The Miracles
レスリー・グレース(Leslie Grace)
ラテンの血を引くニューヨーク生まれのアメリカ人レスリー・グレースのデビュー曲。
スペイン語をミックスさせたバチャータにアレンジしている。
The Shirelles & Dionne Warwick
ディオンヌ・ワーウィックと本家シュレルズのコラボ
Roberta Flack
パット・ブーン(Pat Boone)
ヘレン・シャピロ(Helen Shapiro)
リトル・エヴァ(Little Eva)
リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)
Bryan Ferry
ニール・ダイアモンド(Neil Diamond)
ベット・ミドラー(Bette Midler)
Bee Gees
The Zombies
シフォンズ(The Chiffons)
インゲル・マリエ・グンナシェン(Inger Marie Gunderson)
有名アーティストではないが、ジャジーなアレンジが新鮮。
ノルウェーのおばちゃんジャズ歌手
シャーリー・オーエンス流に言えば「too country」だろうが、それなりに癒される歌声だ。
日本のレコード会社の売る気のなさでせっかくの名曲が日本では埋もれてしまっている。責任者出てこい!
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