はじめに
原題のWipe Outはサーフィン用語で、その意味は「波に乗ってる途中でずっこけること」らしい。
ザ・サーファリーズ(The Surfaris)は1962年カリフォルニア州グレンドラで結成されたサーフロックバンド。
1963年マイナーレーベルのプリンセスより「ワイプアウト」をリリース、同年メジャーのドットから再リリースし、7月に全米第2位と大ヒットした。B面のヴォーカルもの「サーファー・ジョー」も62位。
次いでデッカ・レーベルよりリリースした「ポイント・パニック」が同年9月全米49位、そして66年再び「ワイプアウト」が全米16位とカムバック・チャートインした。
他のインスト・グループと比べて歌入り曲も三分の一程度あり、ヴォーカル・グループとしても高く評価された。
ザ・サーファリーズ(The Surfaris)とは
メンバー
オリジナルメンバーは
ドラム ロン・ウィルソン(Ron Wilson)、
リード・ギター ジム・フラー(Jim Fuller)、
リズムギター ボブ・ベリーヒル(Bob Berryhill)、
ベース パット・コノリー(Pat Connolly)
の4人という編成であった。
結成経緯
1962年の秋、南カリフォルニアの高校生だったジム・フラーとパット・コノリーはボブ・ベリーヒルの家での練習に呼ばれて、3人での練習を4時間行った。
後日あった高校のダンスパーティで出会ったドラマーのロン・ウィルソンがここに加わることになった。
こうして4人のバンドによってその冬に書かれ、録音された「ワイプアウト」が誕生した。
サックスのジム・パッシュ(Jim Pash)がパル・スタジオでの録音の後で参加した結果、5人組のバンドとなった。
1965年ケン・フォーシー(Ken Fossi)がパット・コノリーの後釜としてベースで参加した。
この曲は特徴的な冒頭の部分で強烈な印象を与えている。
けたたましい狂気の笑い声はベリーヒルの父親の声であり、シャウトに近い「ワイプアウト」の声はバンドのマネージャーDale Smallinのもので、続いてマイクの近くでベリーヒルの父親がサーフボードの模造品を破壊する音が入っている。
この作品の作者はオリジナルメンバー4人(ベリーヒル、コノリー、フラー、ウィルソン)となっている。
ロン・ウィルソンは1989年45歳で死亡した。
映画「ダーティ・ダンシング」の挿入曲であるが、日本ではむしろ電撃ネットワークのパフォーマンス時にバックで流れている曲といった方がわかりやすいであろう。
65年に日本公演をして、66年に解散したが時々再結成して演奏活動をしていたこともあったようだが、最近ではオリジナルメンバーが二手に分かれて別々に活動している。
最後にそれぞれの最近の動画をアップしておく。
オリジナルシングル盤ジャケット
日本発売盤ジャケット
メンバー紹介
Jim Fuller
Ron Wilson
Bob Berryhill
Ken Fossi
オリジナルヒット
The Surfaris(サーファリーズ)
比較的最近の熟年になった彼等の演奏
しかもいくつかのライブ映像を繋ぎ合わせている。
1962年
リチャード・デルヴィーというベルエアーズにいたドラマーが作ったバンド「チャレンジャーズ」が、ワイプアウトがヒットしたサーファリーズがアルバムを作る時に、自分達にアルバムを作る演奏力がないということで、「ワイプアウト」以外の曲について影武者としてアルバムを作った。
英国ロンドン地区ローカルTVの番組「READY STEADY GO !」のオープニングにこの曲が使われていた。
この番組の放送開始当時の映像(1963年)のオープニングとビートルズ初出演の時の映像がアップされていた。まだブレイクする前の初々しいビートルズがインタビュー役のダスティ・スプリングフィールドに応えている貴重な映像である。
1963年「READY STEADY GO !」
むしろ日本ではこちらで親しまれていたカバーThe Ventures(ベンチャーズ)
1966年日本ライブ
アルバム収録バージョン
カバーセレクション
サーフィン音楽の代表曲だけにカバーは多い
The Beach Boys
Fat Boys
Toy Doll’s
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The Queers
Steve Vai
6歳のドラマーが熱演
TVドラマ「カレン」のテーマ曲
The Surfarisの曲として日本で発売された人気テレビドラマ「カレン」のテーマ曲。
ビーチボーイズの曲として本国では知られているのだが、いきさつは不明である。
日本発売盤ジャケット
The Surfaris – Karen
この曲から派生して生まれた曲
<h4>The Who / The OX</h4>
この曲からインスパイアされて生まれた曲
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2つのグループに分かれて活動
なお現在もサーファリスは活動中ということだが、オリジナルメンバーが二手に分かれて存在するようである。
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